Author:arika
妻鹿有利花 (めが ありか)
日々、派遣社員として働いたり、演出家にどなられたり、、レパートリーの稽古したり、オーディションに受かったり、二日酔いになったり、芝居がうまくいったり、ダイエットに失敗したり、動物の森にはまったり、ワークショップに通ったり、フラダンス踊ったり、している女優です。
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みんなのありか
㈱出海企画
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◆東京ノーヴイ・レパートリーシアター
平賀源内って、歴史で習ったと思うけど、どんな人だか、さーっぱり覚えていなかった。
そもそも、日本史は苦手なのだ。
名前が覚えられないし…。
だけど、この作品を観たい!って思ったのは、やっぱり「天保十二年のシェイクスピア」が面白かったからだよねえ。
未だに、あの曲の前奏の三味線が頭の中に聞えるもん。
今、うちの劇団 東京ノーヴイ・レパートリーシアターは、ハムレットの稽古中なんだけど、帰り道「もしも、シェイクスピアがいなかったら~♪」なんて歌ってしまいます(笑)
という訳で(?)、「表裏源内蛙合戦」
以下、ネタバレありです。
※未見の方は、ご注意下さい※
最初の口上で「こんなセリフ本当に言うの?うそ~?まじ~?」
「蜷川幸雄がとち狂い…」
とあるように(笑)
え?ほんとにこんなの書いてあるの~?と疑うような事がいっぱいあります。
えらい、お下劣だし。
これを、四時間かよ~????と正直最初は、疲れました(笑)
だけど、色んな物売りが次々出てきたり、廓言葉の活用形とか、長崎の風物とか、色んな文化がでてきてかなり面白かった。
ああ、全部覚えてないのが、悔しい。
普通ならカットするような場面かもしれないけど、そこを全部やってのけるところが蜷川さんかなあって。
本当に、人間ってすごいっていうか、商魂たくましいっていうか、今でいうキャッチコピーをすべての商品につけてあって、それを大声で言いながら商売してるんだよね。
今の、まさにCMだよねえ。
賢いなあ。
平賀源内って人は、かしこすぎて、どうもうまくいかないというか…
「民衆にあっていない」と批判されるんだけど、まさに先を行ってる人で、今もいるよねあんな人。
この芝居には、知り合いが山のように出てて、しかも皆、がんがん衣装の早がえしてて、何役もやってるもんだから、見るとこが多くて多くて(笑)
なので、正直、平賀源内って人を見てるよりも、他の部分で楽しみすぎました。
だって、身毒丸の時のスタッフさんまで出てきて、「長崎は今日も雨だった~♪」なんて歌っちゃうんだもん!
源内、あまりにも、あっけなく死んじゃうしね~。
下ネタやら、エッチ場面やらが多くて、ちょっとお腹いっぱいになりました。
だけど、源内が「こんなのやってたら満足なんだろ」「食らえ、食らえ」と言っていて、そこはやはり井上さんらしく、観客に向けた毒がいっぱいで、それが舞台の上に張られた鏡と一緒になって、とても痛快でした。
まあ、私は客席にいる訳だけどね。
そして、おならのシーンで大爆笑、涙流してたおばちゃんに、「ばーか」って言ってやりたくなりました。
シェイクスピアのハムレットの中にも、ハムレットのセリフで同じようなのがあって、いつの時代も、演劇人は、観客におもねるように見せて、本当は毒を吐いているのだと、そしてわかる人にこそ、本当の芸術をわかって欲しいと思っているのだと思いました。
ていうか、そう願いたいと。
最近、自分の未熟さをしみじみと噛みしめてる私としては、役者の皆様がそりゃあ、もう多才で、素晴らしく、感動してしまった。
特に勝村政信!!
ずいぶん昔、飲んだ時に、「かっちゃんの芝居は、やりすぎなんだよ~」って絡んだ事があったように思うのだが(笑)、いやあ、すごい人になっちゃったなあ。
火鉢に手をかざして何かを考えている瞬間、あれは、いわゆるペレジバーニエ(追体験の芸術)の瞬間だったのではないだろうか。
わからないけど…
あの時、本当にあそこに、裏源内がいて、何かを実際にお芝居としてではなく、舞台の上で生きて考えていた。。。
ああ、面白かった。。
確かに、4時間という時間は長かった。
でも、とても面白い瞬間がいっぱいあったように思う。
一瞬の面白い瞬間を見るためには、4時間が必要なのかもしれない。。
なんて(笑)
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