プロフィール

arika

Author:arika
妻鹿有利花 (めが ありか)

日々、派遣社員として働いたり、演出家にどなられたり、、レパートリーの稽古したり、オーディションに受かったり、二日酔いになったり、芝居がうまくいったり、ダイエットに失敗したり、動物の森にはまったり、ワークショップに通ったり、フラダンス踊ったり、している女優です。

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そういえば、すっかり忘れてたけど、掲示板もあります。
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㈱出海企画
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◆東京ノーヴイ・レパートリーシアター

東京ノーヴイ・レパートリーシアター


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『ムサシ』

絶対とるのは無理だろうと思ってたチケット、その名は「ムサシ」!

musasi.jpg

行ってまいりました~。

思えば、去年は、あのムサシ君と一緒に、ここの舞台に上がっていたんだなあ。

なんか、与野本町の駅から劇場への道、そしてロビーにいたるまで、若い娘さんが多いような気がするのは、華やかな雰囲気がするのは気のせいですか?

井上さんの戯曲の常として(?)本が出来てないというのは聞いてて、チケットとるなら、なるべく楽日近くとまで言われてましたが…
いやいや。。

かなりの面白さでした。

以下、ネタバレ(?)含みますので、未見の方はご注意下さいませ。

最初の、決闘のシーン、あの後ろ姿、小栗君だって、知ってました???
知ってたか。。。
私は、気付きませんでした。
だって、後ろ姿だよ、しかもやられるんだよ!
いや、まあもちろん対決のシーンですからね、ムサシと小次郎の。

始まって5分が勝負!といつも言う蜷川さんの、『ムサシ』最初の5分。
なんと、素舞台!!
書割の海。
なんて、挑戦的!
なんと、二人の役者を信頼してることか!!

そして、その期待を裏切らない、藤原氏の緊張感。
すげーなー。
看板を背負うこと、この舞台に対する責任、そんなもろもろの事が全部、彼の一瞬の表情にのっかってる気がして、なんか、すげーなーとしか思えなかった。

そこから一転、蜷川さんのお得意の場面転換は、そりゃあ見事で、あっという間に、私達を山奥の寺に連れて行ってくれた。
継太さんの軽妙な芝居で、しばしご歓談を的雰囲気になり(笑)
そこからは、もう「ムサシ」という舞台の中へいっきに。

出演者は少ないんだけど、それぞれがきちんと自分の役割を果たしていて、どのシーンも見ごたえ充分。
かなり笑わせて頂きました!

さすが、あてがき!!というシーンがふんだんに盛り込まれてて、観客はもうたまらんですね~。
鋼太郎さんも、私はこんな役の時の方が好きです。
加代さんの役なんて、これ加代さん以外の人が演る事なんて、作家は考えないんでしょ?ってつっこみたくなるくらいやりたい放題だし(笑)
小栗君は近く来るし(って、それは関係ないか(笑))

この舞台観てて、一番感じたのは、チームワークのよさ。
戯曲があがってこないという、一番の役者にとってもプレッシャーが、皆の気持ちを1つにまとめたのかもしれないですねえ。。
舞台の上なのか、稽古場なのか、飲み会なのか(笑)わからないような、くんずほぐれつを見ながら、こっちもほほえましい気持ちになりました。
「公開の孤独」って言葉があるけど、役者がお客さんに見られてるんじゃなくて、舞台の上で本当に相手役とだけ仕事をしてる姿は、見てて気持ちがいいです。
彼らのプライベートな瞬間が覗き見できたようで。

いやあ、しかしほんと私が言うのもなんだけどさ、小栗君ってうまくなったよね~~~~。
最初の「ハムレット」の頃を思い出すと…
すげーなあと思います。

藤原氏は、相変わらず全力ですね!
もうちょっと、キレイなかっこさせてあげてよ~。
二枚目なんだからっておもうけど(笑)
ああいう役が似合ってもいるんだよね。
だけど、彼が「私は35歳」って言った時、客席からくすくすって笑いがおきて、私はああなんかかわいそうだなって思ってしまった。
竜也は、本当は早く年をとりたいんじゃないんだろうか…と私は思いました。
中身と、彼が求めてる芝居と、彼の外見がどうもつりあってなくて、そのことを彼自身が一番苦しんでるように…って勝手に私が思っただけだけど(笑)
どんなに頑張ってても、どんなにやってもどうしても年月しか解決しない問題ってものがあるのだとしたら、今彼が苦しんでる事は、無駄ではないのだよと言ってあげたい。
彼の方がスターなので、おこがましいですが、まあ役者年は私の方が上なので(笑)

私も、過去にやった役を今になって、理解するときがあるけど、それは役者を続けていられたからだと思うしねえ。

と、話がとんだ…

まあ、ほんとうに、楽しめた舞台でした。

しかーし!!
やっぱり書けなかっただけあって、戯曲はひどかったですよ。
役者の力と演出でもってたと思う。
後、お客さんの愛の力。
楽しんで見ようという気持ち。
あれだけ年をとった、重鎮ともいうべき戯曲家が、あんな単純なテーマを書いちゃいかんと思うのよ。
それだけか?人間は?
生きてりゃいい。死んじゃいかん。
そして???
そこが書いてほしいのよ~~!!
と私などは思ってしまうが、わかりやすくていいという意見もあるので、いいのかもしれない。
(どっちやねん)
しかし、もっと後からずしんと来る芝居を観たいです。
そして、あれだけの役者が出てるのだから、それだけのものを出来ると思うのです。
もったいなーーーーーい!!!!

終演後、楽屋に行きました。

ほんとうに、ほんとうに、ほんとうに、みんな、みんな疲れてた。

それでも、焼肉弁当食べて、シップして、ほんの短い仮眠とって。
私が観たのは、昼公演だったけど、夜公演まで、ほんと1時間くらいしか休めないのよ。
「面白かったよ~~」って言うと、皆喜んでた。
本当に、嬉しそうに、ほっとした顔してました。

終演後、どの芝居の楽屋に行くとぎょっとする。
あまりにも役者が疲労していて。
それでも、面会のお客さんがいる間はニコニコしてて、さわやかな、「やってやりましたよ、今日も!」みたいな顔をしてるけど、皆帰った後の姿は本当に見ててつらい。
多分、私が同じ職業だからそう見えるのかもしれないし、私だから見せるのかもしれないけど。

それでも役者は舞台に立つし、それが楽しいと思うのだ。
そして、そこまで頑張らないと、これだけのものはつくれないと思うのだ。
痛みを伴う喜びがあるとしたら、それは芸術なのかもしれないなあと思う。

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映画2本

昨年、ちょこっとお手伝い(?)させて頂いた映画の上映会がありました。

「モノクロームの少女」



「キットピーク」

「モノクロームの少女」

は、世田谷区のホールで、イベントも絡めての上映会。
舞台になった、とちおの物産展もあって、揚げたのあぶらげを食べたり、雨風にもかかわらずなかなか楽しい一日でした。

映画自体は、あまずっぱい青春映画って感じかなあ。
恋愛ものです、若者の。
ああ、大人になるとああいう恋愛ってなくなるよなあと思う。
だけど、実際にあの年頃に、ああいう恋愛したか?って思うと、いやしてないんだけど…。

ファンタジーだなあ。
私にとっては(笑)

入野自由君がめちゃくちゃいいです。
ふとした表情に引き込まれる。
いつの間にか、彼のファンになってました。

一緒に撮影した時は、藤井隆に似てるなあなんて印象しかなかったのにね(笑)

私はというと、あれ、こんなに映った?ってくらいの感じす。
まあ、とちおまで行かせて頂いて、ありがたかったです~みたいな感じでしょうか(笑)


「キットピーク」

これは、早稲田の学生さんの映画です。
早稲田に映画をつくる学校があるのがびっくりだったんだけど…

でも、何を持ってプロというのか、学生というのか、よくわからなくなりました。
情熱で言うと、どっちが上なんでしょうね。

ちゃんとした、映画館を借り切っての上映会にもびっくりでした。
http://www.step21.jp/shochiku09/program/

自分の出演してる作品を見るのって、他の役者さんはどうなのか知らないけど、ほんと、私はいやですね~。
なるべくなら見たくない。
でも、まあどういう映画になってるのか興味があったので、がんばって(笑)行ってまいりました~。

映画館の中に入ると
「わ~~~、皆映画が好きなんだな~」という熱気が!!
なんか、いいなあと素直に思いました。
なんだろうね、ああいうエネルギーって伝わるねえ。

なので、こっちも丁寧にちゃんと見なきゃっていう気持ちになるし。

私の本命の映画は一番最後の上映だったのだけど、他のも見てみたくてちょっと前に行ってみる。
二本とも女性の監督の作品。
なかなか面白い。
よく撮ってるなあという印象。

多分、プロの目から言うと色々と難はあるんだろうけど、素人目にはかなりの出来と思いました。
ちょっと前の、素人映画のレベルとダントツに違うのは、やはり機械が格安で買えるようになったからなのでしょうか。。

プログラム見てたら、他にも見てみたい映画がいっぱいあった。
1日中、上映してたんだねえ。
もっと早く行けばよかった。残念。


そして、
「キットピーク」上映。

不思議…

台本を読んだ時と、撮影の時と、上映とまったく印象の違う作品になってた。

編集4回目だというのだけど、それぞれどれもが違った顔だったのでしょう。
たぶんね。

主人公の次郎のキャラクターが全く違ってた。

前に、編集マンの人と話した時に感じたけど、編集マンのセンスが映画の印象を変えてしまうんだなあと、映画って、一人のものじゃないんだなあとあらためて思いましたねえ。
まあ、これは監督が編集してるんだけど。

その後、レセプションがあって、監督や、その学校の先生や、スタッフや、観客と色々話す機会があって面白かった。

私は、感情って映像に映るのだろうかと思っていたのだが、映るんだなあ。
ただし、それはカメラマンがその感情をわかってたら…という事でもあるんだなということがわかったけど。

「こんなキレイな人だったんですね。よくあそこまで化けますね。」
なんていう、ありがたいんだか、失礼なんだか、よくわからない言葉まで頂いて、若干傷つきもしましたが…
私は、映ってるときと、本人が全然違うらしく、よくそう言われる。
どっちがいいんだかは、あえて追求しない事にしてるが…
以前、犬塚弘さんが出演してらっしゃる舞台を観た後に、楽屋でお会いしたら、全然舞台の上より若くて、お元気でダンディーでいらっしゃった。
(その時、私はびっくりして…
私の頭では、舞台の上の方が現実の生活より美しく、華があって、いきいきしてて…みたいな舞台の上でみるからこそ役者!的考えがあったので、驚いた。
まあ、でもよく考えると確かにそうなのだけど。。。)
ということを思い出し、まあ役者なんだから、いいか…と思…おうと思う。
小林聡美さんも、実物の方が100倍キレイで驚いたが。
と、なんの慰めにもならないことを思う。。。

下地敏史監督は、まだ若いし、かなりのイケメンでもあります。
その監督に
「大人の女の映画を撮ってくださいよ~」とお願いしたら
「それが夢なんです!!」と言ってました。
大人の女が観て満足できる大人の映画、楽しみです♪
今の日本映画は、子供向けすぎんだよ~~~~~~!!!!!

しかし、映画づくりって本当に楽しそうだなあ。

私も、学校に行って映画撮ろうかなって気持ちになりました。
映画って、本当にいいもんですね。

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舞台を観た。

ホロコーストを生き残った母ゼルマが ピアノを奏で 語る 詩と私、そして死。

そんな舞台。
困るよな、こんな舞台、ヘタにつまらないと言えなくて(笑)

かなりの前評判で、どうしても観たいと無理を承知でお願いして、チケットを取ってもらった。
101席しかない、当日券なし、一人1枚しか買えない。
そんな風に言われて、とてもとても期待が高まる。

そして当日…
雨の劇場に行くと、受付は真っ暗。
暗幕が張り巡らされ、外光は一切入らない。
蝋燭の明かりだけ。
ロビーも、蝋燭があちこちに灯され、ところどころに、写真や小物が飾られている。
とても素敵。
いつものシアター×のロビーとは雰囲気が全然違う。
写真は、古びた家族写真、そしてホロコーストの写真。

そこで私は初めて気付いた、あ、これホロコーストの話なの?
あらすじ知らなかったんですね(笑)

お盆にお酒を載せて、スタッフが回ってくる。

お客の年齢層も高い。
自由人的、インテリ層。

本日、自由席。
チケットの番号順に入場と聞いていたけど、いつの間にか開けられた扉から次々に人が入っていく。
広いシアター×の劇場内を幕で仕切ったその奥。
お香の臭いが立ち込めている。
老婦人が一人ピアノを弾いて歌っている。
その回りにぐるっと椅子。
そこに観客は座るらしい。

そして、芝居が始まる。
面白い事に、今までピアノを弾いてただ歌っているときから、芝居に入りますよという時に、その老婦人の顔が変わった。
はい、お芝居ですここらかという顔になった。
そんな芝居は好きではない。

以下、ネタバレ、個人的感想かなり含みます。


日本人って、誇りをなくしたんじゃないかと思うくらい、不愉快な内容だった。
私にはね。
でも、ゲラゲラ笑っている人もいっぱいいたから、面白いのかもしれない。

魂を癒す芝居があるのだとしたら、魂をひっかく芝居もあるのかもしれない。

私が、学生の頃にいたずらで書いていた戯曲はこんな感じだったかもしれない。
相手を挑発して、刺激して何かを感じさせようとする芝居。
今となっては、そんなものなんの価値もないと私は思ってしまったけど、それでも作用するのかもしれない、頭で芝居を観る人にとっては。
すべて、意味、意味、意味。
意味を考えたら、否定できないし、なるほどと思うかもしれないけど、感覚として、感情として何も伝わってこない。
それは、戯曲というよりも役者のせい。
役者が、本気でそこでその感情を感じていなければ、何も伝わらない。
もちろん、意味を理解しようとすればそれは伝わるのかもしれないけど、何度も書いてるように、意味じゃ、人の心は動かない。
セリフを聞いて泣いてる人がいたけど、その人はその意味を理解しようとして、理解してますよという表現をしているのだと見て感じた。

もっと何かあるのかも、もっと何かあるのかも…
そう思ってみてたけど、意味以外のものは何もなく…
不快。。。

不快な感情にさせる事こそ、この芝居の目的なんだろうと思う。

観客に高名な詩人の方がいらっしゃったけど、ずーっと怒ってらした。
繊細な神経の方には耐えられないだろう侮辱。

「坊やが眠っています。
坊やを起さないように、拍手はなさらないで、静かにお帰り下さい。」
(正しくないかもだけど、まあこんなセリフ)
で終わるのだけど、坊やがまったく眠ってなくて、その役者自身が観客を観察してる姿には、本気で腹がたった。
かれは、
「日本人の女の人は、子供を産む機会だってママが言ってたよ。結婚して」
というセリフを観客に向かっていうのだが、そのセリフさえも、まったく無邪気さも役としてでもなく言うので、本気で腹がたった。
外国の公演が来日するのを観るたび、失望するのだけど、日本の文化は低いと思ってなめられてるんじゃないかと思う時がある。
世界各国で評判というのに、ちっともよくないから。
役者の質を下げて、来日してるとしか思えないのだ。
同じセリフを言っても、同じ演出家の作品でも、役者の質でまったく違うものになってしまうのだから。

もしも…と思う。
今日の芝居をまったく違う役者の質で観てみたら。。。

もう少し、魂にずしんとくる芝居だったのかもしれないと思う。
「すべてイスラエル人がつくったのに、世界中の人がそれを盗った」と母親はピアノを弾きながら言う。
「でも私は、その人の事を愛してます」
これを心から言われたら、泣いてしまうと思う。
言葉だけ聞いたら、むかつくでしょ?

作品が伝えようとしてる意味と逆のものを観客は受け取りましたよ。
まあ、もちろん意味だけを考えてる人にはそのように伝わったかもしれないけどね。
少なくとも私は、怒って帰りました。

言葉は意味をなさない。
心だけが、伝える事ができるのだと本当に、そう思う。

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東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「ハムレット」は、シェイクスピアと能とギリシャ劇のスタイルを組み合わせて創る!!

それが、わが劇団の演出家の言葉でした。
そうやって生まれた「ハムレット」
そして、初日から、早3ヶ月がたとうとし…

やはり、芝居は同じ状態でキープすることはできません。

まあ、自分が芝居を観に行くときも、なるべく初日近くを観にいくもんなあ。
私は、稽古場からあがってきたばかりの時の作品が好きです。
お客の反応に慣れていないというか、ピュアな硬い感じがするから。
慣れてきて、役者が客の反応を期待するようになったら最悪…。

とおもいつつ、やはり東京ノーヴイ・レパートリーシアターの芝居も稽古からだいぶたつと、姿を変えるようです。
いいように変わればもちろんいいんだけど、それが良くない場合もある。

東京ノーヴイ・レパートリーシアターでは、今までチェーホフをやる事が多かったから、どうしても演じ方がチェーホフ的になる。
より人間らしく、より自然な日常の動きになるのだ。
大事な、「ハムレット」の存在方法である、能のスタイルが失われつつあった。
あった…と過去形で言ってしまうけど、今日はそのあたりを皆ひとりひとりがきちんと守ること、それを大事にしようと決めた。

私も、自然に振舞う事がリアルだと思ってたのかもしれない。
今日は、とにかく、目の前の相手(いなのだけど)を見る事、そして視覚化(自分が見ているイメージ)を伝える事、それだけをシンプルにやると決めた。

そしたら、面白い事があった。

「この病んだ心は、罪びとの証」というセリフがあるのだけど、どうしてもここの具体的な視覚化がみつからず悶々としてたのだけど、今日ふと、本番前に、「これかなあ」と思うものがあった。
もともと、そのシーンは、リアルに信じられるシーンではあるのだけど、そのモノローグになるといつもドキマギしてしまうのだ。
でも、今日はその視覚化があったからだと思うのだけど、急にキューっと自分の視界がせばまって、自分がぐーっと後ろに下がって、自分の体の中にすっぽり四角に自分が納まった気がした。
そして、考えがものすごく鮮明に出てきて、自分の声とは思えない声で、勝手にしゃべってた。
今まで見えていた、お客さんがまったく見えなくなって、白い部屋に自分だけがいるような感じ。
そのシーンが終わってから、「あれ、今、キャラクターはずれちゃったかも?」と思ったのだけど、後からお客さんに意見を聞いたら、
「(ガートルードは)聡明な人だと思った。あの時代だから、普段はああいうキャラクターをつけて生きていなきゃいけないけど、本当は一人になるとそういう人なんだと思った」と。
他人に見せてる自分と、一人のときの自分、そういう風に見えたらしい。
面白いな。

そして、今日は全体のできもとてもよかったらしい。
(自分達はよくわからない)
不思議なもので、かなり間をとってゆっくりやっていたつもりでも、今までの中で一番上演時間が短かったそうだ。
また、能のスタイルをちゃんと取り戻せたらしい。
よかったよかった。

南無阿弥陀仏という言葉がある。
南無というのは、「自分をすべてささげます」という意味だそーだ。
あなたに帰依します、すべてお任せします、だからよろしくね阿弥陀様という意味なんだって。

今の私にとっては
南無「ハムレット」様
私の人生の経験、思い出したくないこと、つらい事、すべてささげます。
だから、よろしくねって感じです(笑)

アニシモフが、繊細じゃないとできないと言っていたらしけど、その意味がなんとなくわかった。
日常じゃ、まったく何とも思わないような事でも、相手の言った一言でも、息1つでも、舞台の上では無駄にする事なく感じとらなければいけない。
そして、それに感応する。
だから、舞台の上では何かがおきる。
何も起きないのは、自分の心が眠っているからだ。
こりゃあ、普通の日常生活送れないよな(笑)

言いたくないけど、テレビやインターネットは、やっぱり人間をダメにしてるよね。
すごいニュースだって、嫌な出来事だって、普通に流れっぱなしで、それに慣れちゃってるもんね。
というか慣れないと生きていけないんでしょ。
繊細な人間が生き難い世の中だ。
まあ、今まで何事もなく生きてこれた私は、繊細のせの字もない人間なので、せめて舞台の上ではそうあらねばと肝に銘じておこう。

次回、「ハムレット」 3/20 19:00

今度は何が起きるかな。
結果を期待せず、流れに身を任せ、ただ祈ろう 「南無はむれっと様」

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テーマ : 今日のつぶやき。 - ジャンル : 日記

もう、だいぶたっちゃったけど…

「星の王子さま」を観ました。
寺山修司さんの戯曲で、身毒丸で共演させて頂いた、蘭妖子さんが出演されていて、そして、演出家は新宿梁山泊の金守珍さんで、そしてなんとプロデュースしてるのは、広島かつらさんです!!
広島とは、かれこれ10年くらい前に共演した事があります。
大阪での1ヶ月公演だったから、毎日一緒に飲んだり食べたり、騒いだり。
もちろん、芝居もしたけども(笑)
その彼女が今では、お母さんになり、そしてこうやってプロデューサーとして作品をつくり、しかもそれに出演している。
なんて、素晴らしい!!

劇場はザムザ阿佐ヶ谷。
私、この劇場好き。
木でできていて、とても素敵。
開場を待ってる間に、ぱらぱら雨がきちゃったり、客席は満席で通路までお客が座ってて、トイレに行くにも苦労したり、暑かったり、狭かったり、開演がおしたりしたけど、まーったく嫌な気持ちがしなかった。。
すごい事ですね
スタッフの対応がすごく良いからなのでしょう。
なので、観る前からすでに暖かい気持ちになりました。

舞台前の印象って大事よね~。
はい、気をつけます(私の心の声…)

最初、蘭さんのシーンから始まるのだけど、本当に素敵でとても笑わせて頂きました。
だって、羊なんだもん。
ティッシュをパクパク食べる姿がめちゃめちゃかわいくて笑顔

そして、蘭さんが「寺山さん」「寺山さん」って空中によびかけると、それだけで涙が出てきた。
何も言わないし、特別な事はなにもしないのに、蘭さんの寺山さんに対する気持ちとか思い出とかそんなものがすべて感じられて、泣けた。

今日、そこに集まった人は、皆寺山さんが大好きな人達だったのだと思う。(思い込み)
その気持ちが本当に、この作品を素晴らしいものにしていたと思う。

私が寺山さんや、唐さんの戯曲を好きな理由が本当によくわかった。
『想像の世界の中で、現実に生きる』事ができるから。
その想像の世界は、本当に素晴らしい創造の世界だから。

寺山さんの星の王子さまは、実際に観た事ないけど、写真でしか観た事ないけど、でもこんな風だったのかなとちょっと思った。
でも、金さんと宇野さんと広島と、ゲスト出演の妖怪の皆さん(笑)のコラボレーションで、現代の、今日の星の王子さまだったような気がする。

猥雑で、ちょっと退屈で、まあまあ面白い、そんな風なものを想像していたので、ガツンとやられた。
ごめんなさい。

広島、あんたは本気だったね。

本気で、愛を持ってつくったものは、絶対素晴らしいものになる。

本当に、久しぶりに手放しで褒めちゃうけど、面白かった。

星の王子さまの人形が本当に素晴らしかった。
声をあててる村田弘美さんの声も本当に良かった。
人形の星の王子さまに自分が本当になってた。
だから、王子さまが感じてる事や、観てる風景が私にも見えた。
素晴らしいなあ。

そしてね、お客さんが本当にこの作品を楽しんで、愛してるのがよくわかった。
ああ、いい事だなあ。

帰り、広島に会って話したら、
「昨日、子供が観に来た」って。
うん、うん、そういう作品だったよ。

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和顔施

お布施というと、お金を差し出すという事だと思っていたけど、それだけではないのだそうですね。

和顔施という言葉を、寂聴さんの法話から知りました。
いつもにこやかな笑顔で、人に接するという事だそうです。
お金がなくても、何もできなくても、ただ笑顔で柔らかな心で人に接する。
それだけの事です。

それだけの事…ができない私は、その言葉を読んでハッとする。。

和顔施は仏教用語です。
間違って覚えて、間違って使っている言葉がとても多い。
仏教用語はなんか、辛気臭い、しかめっつらい言葉だと思っていたのですが(私だけか…)、知るととても素敵な言葉が多い事に驚きます。
(私が知らなさすぎか…)

最近、寂聴さんにはまってます(笑)
普通の事を普通に書いてあるのだけど、とても面白い。
そして泣けます。
なんでだろう。
心が弱っているのかしら(笑)

確かに寂聴さんには、人をひきつける力があって、元気になるような気がする。
よしよしって背中をさすってもらっているような。
まあ、たまにバーンってはたかれるんだけど(笑)

それが、和顔施かなと思います。

話を聞いてあげること。
寂聴さんは言います。
そして、うんうんとうなずいてあげること。

演劇用語ではそれを受容といいますね。

相手が何も言いたくない時。
本当に好きな相手だったら、見てるだけで相手の考えてる事が感じられるといいます。
そのためは想像力が必要。
想像力はどうやったら培われるのか…
本を読む、音楽を聴く、演劇を観る。
芸術はそのために存在しているのだそうです。
(寂聴さんが書いてるのよ~~)
想像力がないと、相手のして欲しいことと逆の事をしてしまって、「よかれと思ってやってあげたのに」となりかねません。

そのためにも想像力を磨きましょう。

そして和顔施。

楽しい毎日を送りましょうね♪

嫌な事考えてても一生、楽しくしても一生。

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チェーホフ作 「ワーニャ伯父さん」

最初に、この芝居を観たときは、なんてつまらない話だろうと思いました。
愚痴を言ってるのを延々観るなんて、耐えられないと…。

それが、何度も観ているうちに、ああなんてすごいんだろうと今では一番好きな作品になりました。
それは、東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「ワーニャ伯父さん」の舞台。
下北沢の劇場は狭くて、本当に目の前で役者が話しているから、なんだかワーニャ伯父さんの家にいるような気分になる。

彼らが、
「100年後、200年後の地球上に生きる人は…」
と話すとき、本当に100年前の人達が私の目の前にいるような気がする。
そして、その人達が苦しい生活の中で、でも未来は明るいに違いない、そうだったらいいのにというのを聞いて申し訳なく、恥ずかしく思う。

舞台の上で、生きてる100年前の人と、客席の現代の私が一緒に物を思う。
「ワーニャ伯父さん」は、そういう素晴らしい宇宙的な芝居だ。

という訳で、「ワーニャ伯父さん」を観に行きました。
ワーニャ伯父さん

出演:木場勝己 ・ 伊沢磨紀 ・松本紀保 ・ 柴田義之 ・ 戸谷昌弘 ・ 小須田康人 ・楠侑子

木場さんから、ご丁寧なお手紙を頂き、これは期待せずにはいられない!!
ぜひ行くべし!
と早々にチケットを取って楽しみにしてました♪

あうるすぽっとって、舞台高くない?
なんか、みにくい。
奥までちゃんとセット組んであるのに、前のテーブルが邪魔でちっとも見えなかった。
この間の、エイヨルフのときも思ったけど、なんか舞台が高すぎて芝居の雰囲気とあわないんだよなあ。
しかし、最近できた劇場、どこの劇場もいまいちなのは、何でなんだろう?
残念だ…。

で、お芝居ですが…

う~~ん。
分かりやすくしたのかなあ。。
短くカットもしてあったし、となりのおばさんとおじさんは、すごく笑ってたから、面白いのかもしれないけど…。
私はかなり不満足でした。
一緒に言った友達が「下品」と言っていたが、その通りだと感じた。
そして、私の印象は「安っぽい」
お金がないんだろうなって思わせるのは仕方ないけど(確かに、ないんだろうなあ)、何もかもが中途半端な気がして。
チェーホフの戯曲の広がりを、身近な恋愛問題だけにしてしまってるようで。

私が好きだと思っている「ワーニャ伯父さん」の部分がすっかりなくなって、下世話な話になっていたように感じましたが…。
もちろん、木場さんが頑張ってやってるのは、感じるけど、悲しいかなお芝居って一人でやるんじゃないんだよねえ。。。
でも、短期間でお芝居をつくるって事は、所詮ここまでしかできないって事なんだろうなっても思いました。
だって、東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「ワーニャ伯父さん」は、作品を上演し始めてからすでに9年目に入ろうとしてるんだから。
それでも、まだまだ(役の中が)埋まっていないというし(笑)
それだけかかるんだなと思う、何かを伝えようとすると。

ただ、木場さんの「ワーニャ伯父さん」は、中年の持つ悲しさ(男としての)は感じたね。
はじめてそれは感じた。
(東京ノーヴイ・レパートリーシアターのワーニャ伯父さんを演じてる俳優はまだ若い)
というのは、きっと木場さんがそれを感じているからなんだろうね。
でも、チェーホフの書いてるワーニャ伯父さんは、男の部分としてというより、人間としての無力感を感じてるんだろうけどね。
なんで、男としてダメになっていく中年の悲哀という意味ではすごく面白かった。
ああ、男ってかわいい生き物だねえって。

残念だったのは、松本紀保さんがエレーナをやっていたこと。
あの人こそ、ソーニャをやれば絶品だろうに!!
だって、あの人ほどコンプレックスの大きい人はいないだろう。(って勝手に私が思ってるだけだけど)
役者のコンプレックスこそが財産で、観客はそれを観て笑ったり泣いたりするのだ。
彼女が
「私は不器量なの」って心から言ったら、観客は死ぬほど泣いただろうと思う。
その時、誰よりも美しいソーニャが見えるのに。。。

ああ、また観たくなったな、「ワーニャ伯父さん」

ぜひ、観て下さい。
東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「ワーニャ伯父さん」の公演は
次回、3/14(土)19:00
    3/21(土)19:00
    
私もまた泣こう。。

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「ハムレット」という作品は人気があるなあ。。。

チェーホフやってるんです~って言うと目をそらした人も、なぜか「ハムレット」は観に来てくれたりしてます。
ありがとう、シェークスピア様。。。

本日の「ハムレット」は上(カミ)レット。

上レットは、「かもめ」のトレープレフでもあって、私の息子役だったこともありました。
その時は、いやってほどぶちのめした間柄ですが、ハムレットでは私の事をひどく責めるのです。

同じ役を同じセリフでやっているのに、なぜか上レットと拓レットは違うのです。
上レットには、心のそこからいたらない母でごめんねって思うのです。
拓(タク)レットにはまたちょっと違う気持ちがあるのだけど(笑)

ぜひ両方のハムレットを見て欲しいと思います。

東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「ハムレット」を観た人は、一様に驚くのですが、今までのハムレットとはまったく違う。
あ、これ書くの何回目?(笑)

東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「ハムレット」には悪い人は一人もいません。
皆、普通の人です。
普通の人というのは、弱いところも強いところもあるって事。
そんな中で、ただ一人「ハムレット」だけが 『気付いてしまった』
それが彼の不幸。

実際の人生でも、何かを悟ってしまったが故に、不幸な人生を歩んでいる人っていますねえ。。
それが「光」を見るって事。
映画「おくりびと」のもとになったという「納棺夫日記」の中にもその 光 について色々と書いてあります。
「光」については、また色々書きたい。
ですがそれは、また別の話。

身毒丸のファンの方々が大勢で観にいらして下さいました。
ありがたや、ありがたや。。。
さすが皆様、目のこえた方々で、色々な感想を頂き、こちらも勉強になりました。
生のお客さんの声って、ありがたいです。

そして、藤原君話に混ぜてもらいました(笑)
なんか、彼女達の話を聞いてると、私もその藤原竜也という人に会ってみたい~~~ウヒャッ
って気になる(笑)
私が知ってる藤原氏と彼女らが知ってる藤原氏。
面白いなあ。。

彼のハムレットのお母さんにもなってみたいもんです。。

と書いて、ふと思ったけどさあ。
なんか、大人の女って皆だれかの母親じゃない?
誰かの付属物じゃない、一人の人生を書いたドラマがあまりにもなさ過ぎる!!
大人の女は、もう主人公になれないの!?

て訳で、誰か大人の女の話を書いて下さい。
「グロリア」日本版みたいな映画があるといいねえ。。

あ、話がずれたか?
という訳で、ハムレット、観に来て下さい。
(どこがという訳か?)

お待ちしてまーす。
次回、出演日は
   3月 13日 (金) 19:00~
   3月 20日 (金) 19:00~

※最近、満席が続いてますので、どうぞご予約をお願い致します。
 私に連絡下さいね~~~。

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