超過密スケジュールの中、「
十二人の怒れる男」を観てまいりました。
最近、「うまい!」といわれる芝居を観たくてたまらないお年頃です(笑)

まあ、一番の目的は、中井さんを観ること。
中学時代、彼が大好きで、彼のサインを飾ってました。
舞台において、どんな演技をするのか???
非常に興味があるるんですね~。
以下、ネタバレ含みます。舞台は、蜷川さんお得意の特設変形ステージ。
四方を、客席に囲まれている。
今までの蜷川さんだったら、そこにゴールドシアターの年輩俳優などを座らせ、陪審員にしたてるだろうところ、実際のお客さんを配してるわけです。
舞台の上は、ただの長い、長いテーブル。
そして、椅子。 扇風機。 天井に蛍光灯。
奥に手洗い場と、トイレのドア。
私は、「十二人の優しい日本人」しか見た事なかったので、怒れる男は知らなかったのだけど。。
なかなか面白い舞台でした。
奥の手洗い場がいい効果を出していて、登場人物のキャラクター表現に使われていたり、ストーリーを効果的に盛り上げていたりと、いい感じでした。
そこんとこは、さすが蜷川さん、上手い

さすが、ベテラン!!という感じの俳優さんばかり揃えてて、皆うまいし、面白い。
ただ、年がいきすぎてて、もうちょっと今時の「あぶらののった」という時期の俳優さんが出ててもよかったかなと。
舞台の上では、若く見えても、かなり皆さん、ご高齢(失礼!)
たまに、息切れしてたり、セリフがあぶなっかしかったり、ちょっとドキドキもしました(笑)
その点、本当に爺さんの品川さんが、よくって、
「もう少し、若かったら…」
「もう疲れた…」
などのせりふは、失礼ながらも大爆笑させてもらいました。
一人ひとりは、うまいし、おもしろいし、大熱演なんだけど、全体のからみがうすくって、誰かがしゃべっている間は、他の人は休み…みたいな???
なんか、全体でひとつの緊迫感が感じられない。
空間の問題もあるのかな?
一つの空間に閉じ込められて、しかも気温が高く、暑いし、疲れてるし…
などの提案された状況「誰もが苛々してしまう…」などが感じられなかった。
そこがもっとお客にも伝われば、こっちもはらはらしながら、評決の行方を見守れた気がします。
たまに、客席に下りて、役者がセリフをいうのも、なんか余計だった気もしました。
一人ひとり、有罪から無罪に転向していくんだけど、転向してしまったら、もう無言…みたいな(笑)
もっと、全員で熱くなろうよ!みたいな気持ちになっちゃった。
最後まで一人熱い、馬さん、さすがに、ぐったりでした(笑)
もっと、軽妙に、テンポをあげて、前半とかさらっと聞かせるところはさらっと、時間を縮めた方が、ぐっと芝居に集中できたかも。
役者の年代もあるのか、なんか重厚すぎて、笑えるだろうとこが、すべってたような。。。
しかし、皆様、さすがといっちゃあ、さすがでした。
キャスティングも良かった!!
お目当ての中井さんは、なんかイギリス紳士みたいでした

かっこええ~~~。
ただ、本の問題なのか?
彼の本質というか、なぜ、彼が「無罪」と言ったのか、その辺がよくわからず。。。
「有罪じゃないから無罪」って言ってるんだとは思うんだが、人間っぽさが感じられず、どうも共感できませんでした。
その点、西岡馬 さん演じる男は、何を感じてるのかどうしてそういうことをいうのか、伝わってきて、彼が最後に「無罪」と言う時は、じーんとしてしまいました。
翻訳ものの問題もあって、今までずーっと日本人だと思ってたのに、いきなり、「東ヨーロッパの移民」とかの言葉が出てくると、あれあれ??となってします。
まあ、そういわれれば、そういう役作りしてたよねって感じなんだけど(笑)
筒井くんのキャラクターもよくわからず、なぜ彼?って気もしたし。。。
まあ、言ってみればいろいろあるんだけど、結果的には面白いお芝居でした。
かなり知り合いの多い芝居だったので、楽屋にお邪魔したら、蜷川巨匠がいた。
ちょっと、痩せたような気がしましたが。。。
相変わらずっちゃあ、相変わらずでした。
皆、お疲れのご様子で、ちょっと心配ですが。。。
無事に、楽日までのりきって欲しいものです。
機会があれば、楽日近くにもう一度見てみたいなあ。
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テーマ : こんなの観ました! - ジャンル : 日記