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arika

Author:arika
妻鹿有利花 (めが ありか)

日々、派遣社員として働いたり、演出家にどなられたり、、レパートリーの稽古したり、オーディションに受かったり、二日酔いになったり、芝居がうまくいったり、ダイエットに失敗したり、動物の森にはまったり、ワークショップに通ったり、フラダンス踊ったり、している女優です。

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そういえば、すっかり忘れてたけど、掲示板もあります。
ぜひ、告知などに使って下さい。
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㈱出海企画
info@izumikikaku.sakura.ne.jp

◆東京ノーヴイ・レパートリーシアター

東京ノーヴイ・レパートリーシアター


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しーちゃんが出てる舞台をよーこちゃんと観にいった。

しーちゃんもよーこちゃんも、身毒丸メンバー。

pit北/区域 というはじめての劇場での公演。

王子小劇場には行ったことあったけどね。

『人が傷つかない魔法』

omote_jpeg_20100629234901.jpg

なかなか面白いテーマだった。
私は好きな話。

シードボムという、種を仕込んだ泥団子を世界中にばら撒くゲリラ活動。
それをやってる人の話。
(あまりにもはしょりすぎか??)

田舎があって、都会があって、その中間の町があって。。
皆がそれぞれの場所で思いを抱えて不器用に生きていく。

そして最後にどかーんと緑に復讐(?)される。

そんな話。

きっと映画にしたらきれいだよ~~~~
CGで、緑がぐぐぐぐ~って地表を覆っていく絵とかつくったらそりゃもう受けるでしょう。。

ぜひ、映画化求む!!

なんですが。。。

う~ん、芝居が。。。。

役者さんの芝居がひどいんだよ、これがまた。。

私は、下手な役者や、素人やそんなのは全部許す。
でもね、感情をむりくり作ろうとしてるのは、ダメなんだよ。
泣こう泣こうとしてるのを見ると、ぶるっときてしまう

戯曲はいいと思う。
だけど、やってる役者が信じてない、本気でそう思ってない、そんな気がした。
作家の思いだけで、役者は自分の事(演技とか?)しか考えてないように見えた。

う~~~ん、困った

皆が、パソコン抱えてチャットやるシーンでは、「電車男か!?」って横にいるよーこちゃんにつっこんでしまった。
よーこちゃん、まさに電車男だし(笑)

長いな~なんて思ってたんだけど。。。

しーちゃんが、やってる役のお母さんが(田舎に一人で残っている)都会から帰ってきた娘に
「ごめんね(お母さんをほっといて自分だけ都会で暮らして、帰ってこなくて)」とあやまられて
「なんで謝るの」(台詞は不確かだけど)
って言った。
そのたった一言で、涙がぐわ~~~~~~~~~~っと出てしまった
その前も後ろも脈絡なく、その一言だけで

なんだ、なんだ、なんだ???
言い方か??
しーちゃんの演技か?
アニシモフいうところの、驚きのメソッドか??
なんて、考えていたんだけど。。
(おまけにそのすぐ後の娘役の芝居で、またぶるっとなってしまった。。。)

終わって、皆で立ち飲み屋で一杯。
しーちゃんに、聞く。
そしたら、しーちゃんのおかーさんが、しーちゃんがいつも謝るとああいう風に言うんだって。。
しーちゃんが、泣いちゃうと、「何で泣くの?」って。

そっか、そっか、そっか~~~。
やっぱそうなんだ。
そこには、真実の、自分だけの記憶の感情があるんだ!!

私たちがいつも一生懸命やっていてなかなかできないけど、たどりつこうと足掻いてる場所。

そのたった一言の台詞の中に、しーちゃんのお母さんへの思いとか、お母さんの思いとか、記憶とか田舎の風景とかあらゆる情報がいっぱいにつまっていて、それがインターネットにアクセスして情報があっというまに世界中に広がるように、どばばばば~~~~って伝わったんだ

やっぱ、すげーすげーすげー!!!

本当に、あるんだ、こんな瞬間。

私のやりたい芝居、観たい芝居はこんな芝居なんだ。
この一瞬の瞬間の何時間もの積み重ね。
それが、目指してる芝居なんだ。

今日、王子に行ったのも、お金払ったのも、お尻痛いの我慢したのもこの瞬間の為だったんだ。
この瞬間に感じたものは、きっとずっと忘れない。
今も、あの瞬間のしーちゃんの台詞を思い出したら、全部がずるずるっとつながって思い出されてくる。
すげ~~~。
あの台詞が私の中の記憶にアクセスさせて、私自身のDNAに刻まれた記憶がひっぱりだされた。

超、ハッピー^^

ああ、ありがとう。
こんな贈り物があるから、今日も元気に生きていけます。

ありがとう。
お芝居に誘ってくれて、しーちゃんありがとう。
一緒に行ってくれて、よーこちゃんありがとう。

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下北沢チェーホフ祭、無事に終了しました。
ご来場下さった、延べ300人近いお客様、本当にありがとうございました

連日、満員で素晴らしい日を送ることができました。

私はといえば、毎晩徹夜近い睡眠時間で、リーフレットの作製。
でも、なかなか好評で追加注文も頂きました。
よかったよかった。
リーフレット作ってたお蔭で、チェーホフに詳しくなったよ。
ほんと、短い人生だったんだなあとしみじみしました。

「お金を払うから、ネクタイを買っておいて下さい」
と書いた手紙を読んで、
「ああ、チェーホフって本当にいた人なんだよな」とせつなくなった。

『かもめ』のトリゴーリンや『ワーニャ伯父さん』のアーストロフはチェーホフの分身らしいけど、本当に厳しくつらい人生だったみたい。
死がつねに目の前にあって、孤独だったんだと思う。
その一方、なかなかにユーモアのある楽天的なところのある人でもあったようだけどね。

さて、私の最後の『かもめ』。
たくさんのお客様に観て頂くことができ、無事に終了しました。
出来はどうだったのかというと、これでもかこれでもかと新たな課題は出るのだが。。
まあ、今の私の理解はこの辺ってとこでしょうかね。

この役には本当に苦しめられて、一時期は
「やりたくない。。。」
「やれない。。」

とぶつぶつ言っていたのだけど、今となってはとても愛すべき役になりました。
私にしかできない解釈を得ることができた。
誰でもない、私がやるアルカージナは、本当に息子を愛してる人だった。
なかなかにおもろい。。

そして、その日に誕生日を迎えました。

東京ノーヴイ・レパートリーシアターの公演は、だいたい6月には終わってることが多くて、レパートリーで誕生日を祝ってもらったのは初めて!!
うれしい~~~~
手作りのケーキでお祝いしてもらいました!

そして、お客様からもバラの花束
P1010767.jpg

演出家からも薔薇の花束
P1010769.jpg


劇団員からもバラの花

真紅のバラを大量に頂きました~~~

アルカージナのイメージかな???

本当に素晴らしい誕生日でした。

これからも、頑張らなきゃな。

さ~、これで東京ノーヴイ・レパートリーシアターの公演は今期終了。
成長して、また皆様とお会いできますように。。。

ありがとうございました。
感謝、感謝。


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いよいよ、明日で東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「かもめ」最後の公演です。

チェーホフ生誕150年という記念すべき年に、しかも最後の公演に舞台に立たせて頂ける幸運にうるうるしてしまう。。

本当に、ありがとうございますって気持ちでいっぱいです。

思えば、この作品と出会っていなければ、今こうやってノーヴイで芝居をやっていることはなかったでしょう。
それだけでなく、今のような考え方を持つこともなかったかも。

その頃の私は、ただただ仕事が欲しい→その為には芝居がうまくなりたい
そんな思いだけでいっぱいでした。

誰のために芝居してるかっていうと、多分演出家とか監督とか、あるいはプロデューサー?
つまり、気にいられるかどうかって事が重要事項だった気がします。

それが、ただうまくなりたいの~って気持ちからワークショップへ行き、柚木さんという方と出会い、感情を使って芝居をする事、ありのままの自分の感情を使うことを知り、それからレオニード・アニシモフという方に出会い、それで東京ノーヴイ・レパートリーシアターを知ります。
たまたま何の気なしに行き見学させてもらった「かもめ」の稽古。
それがなければ、本当に今、芝居をやってたのかどうかもわかりません。
「やりたい?」と隣に来て聞かれたアニシモフの一言に「やりたい!」と答え、その後どんなことがおきるかなんて想像もしなかった。
あの時の私に言ってやりたい。
「グッド・ジョブ!」

演技の事もだけど、劇団の仕事も大変でへこむことも、本当に何もかも嫌になることも、つかれて死にそうになる事もいっぱいあるのだけど、今思うことは、本当に何もかも良かったということです。
色んな事をやらざるを得ないから、必然的に色んなキャリアがあがってるし(笑)

普通に生活していたら手に入らなかったような事をいっぱいもらいました。
本当に、本当にありがとう。

「何のために芝居をするのか」
つまり
「何のために生きているのか」

そんな事を一生懸命考えました。
こんな歳になってようやくちょっとだけ答えがわかったような気がしています。

やっぱり私にとって芝居は大事なものだったし、芝居でしかやれない人生の課題がありました。
なんて、まだまだおこがましくてでっかい声ではいえないのですけど。

「かもめ」のニーナではないけど、私も自分の信念と責任がわかっています。
あとは、ひたすら自分の十字架の重みに耐え、人生を歩んでいくしかないのだと知っています。

明日、「かもめ」が終わり、ちょうど同じ日に41歳の誕生日を迎えます。
また、新たな第1歩が始まります。

これからも、どうかよろしくお願い致します。
皆様にも、すばらしい未来が開けますように。
その為に私の力が少しでもお役に立つことがありますように。

すべてに感謝。
ありがとう。

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テーマ : つぶやき - ジャンル : 日記

シアターXで行なわれている、国際舞台芸術祭。

それに関係している関係で、何本か作品を観てます。
初日は、「プロポーズ」。
これは、東京ノーヴイ・レパートリーシアターの芸術監督でもあるレオニード・アニシモフ演出で韓国、アメリカ、日本のコラボ作品。

そして、「アンクル・ワーニャ」韓国 MIR 公演。

それから「小犬を連れた奥さん」
これは、B.D.T(ボリショイドラマ劇場)の作品です。

よく名前を聞くけど、見た事なかったので、この機会に!!と観ることにしました。。。

劇場に入ってびっくり~

年齢層高っ!!

頭真っ白しろの人をこんなに一度に見ることもそうそうないでしょう。。。

最近までモスクワに行ってたという方に、「モスクワの演劇事情もこんな感じなんですか?」と聞いたところ、やっぱりそうらしい。
もちろん、若い人が行く劇団もあるそうだけど、古典はのきなみこんな状態だそーだ。
これ、この人達が死んじゃったら、お客いなくなるなあと不謹慎な事を考えてしまった(笑)

でもって、「小犬を連れた奥さん」

これ、もともと小説なんですよね。
そんでもって、それに「熊」「プロポーズ」などの場面を取り入れ、さらに他のチェーホフ作品からの引用も取り込んだ…という盛りだくさんだけど、いらなくないかそれ?みたいな作品になってました。

ロシアの俳優は、そりゃもう力が抜けてて、上手い!!

リアルに見せる見せ方が染み付いている!!
というのか、何か一つ仕草をするにも、おかずがついてるんだよね、全部。
紙ひとつポッケから出すのでも、帽子脱ぐにしても、そこに何かしらのニュアンスを混ぜる。
そーすると、生活が見えてくるのです。
うまいなあ。。。
文化の違いなのかなあ。。
ヨーロッパの香がしました。

たまに、アニシモフが演じてみせる時に感じる、「大人」な芝居。
ああ、これってロシアの演劇人に染み付いた感性なんだなと思いました。
日本人の芝居って、なんか幼稚に感じるのは私だけ??
ニュアンスがないっていうか、わかりやすいっていうか、まあ単に所作が美しくないだけかもしれません。
芸者さんなんかは、ニュアンスのある動きされますしね。。。

奥さん役の女優さんなんて、もう動きが美しくて、美しくて。。
バレエのようでした。
さすが、色々な訓練をつんでる!!って感じでした。

なんだけど。。。。

う~ん。
正直芝居として面白いのかって言われると。。

はっきり言ってしまいますが、面白くないんですよ、まったく。
なーんにも感じない。
お互いの交流とか、即興性とか、インスピレーションとか、私のみたいものはまったく観れなかったよ。
しょぼん。。。
その辺の日本の劇団の若い子の方が、もっとましな芝居しますよ、動きの美しさはともかく。。

こりゃあ、若い人が観にこなくなるわけだと思った。
そして、こんな芝居をありがたがってみてるお年寄りの面々。
甘やかしちゃいかんでしょ、この程度の芝居をえらそーに持ってきて。

まあ、正直言って、私がこの話が好きじゃないってのもあるのかもしれない。
いわゆる、不倫の話なんですが。。
「好き。でもダメ。でも好き。どうしよう。」
って話。
どーでもいいんですけど~。
好きなら、今の相手とさっさと別れて、一緒になればいいじゃないのよ!!と
どうせ、一緒になっても、また退屈になって違う相手を探すんでしょ。
なんて思っちゃってまーったく共感できませず。
こういうふわふわした気持ちにまったくなじめません(笑)

そして最後も最後まで
「どうしたらいいの」
「どうにかするよ」
「どうするの」
「どうにかなるよ」
そんな繰り返しで、暗転になっていくという(笑)

なんのこっちゃ。

唯一素晴らしかったのは、小犬。
これがまたおとなしくて、かわいかった~~~~~~~
あ、あとこの時期にスイカが二個も出てきて、しかもナイフでサクサク切られてました。
おいくらまんえんかしら??
ってそんなことばっか気になっちゃった。
スイカといえば、蜷川さんの芝居でも出てきて、その時も、「こんな時期においくらかしら?」とかける公演数とやってました(笑)

スイカじゃなきゃダメかね?

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