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arika

Author:arika
妻鹿有利花 (めが ありか)

日々、派遣社員として働いたり、演出家にどなられたり、、レパートリーの稽古したり、オーディションに受かったり、二日酔いになったり、芝居がうまくいったり、ダイエットに失敗したり、動物の森にはまったり、ワークショップに通ったり、フラダンス踊ったり、している女優です。

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そういえば、すっかり忘れてたけど、掲示板もあります。
ぜひ、告知などに使って下さい。
みんなのありか

㈱出海企画
info@izumikikaku.sakura.ne.jp

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バイト先の会社で、書き物してたら、ぐらぐらっと来た。
あれ…ゆれてる~なんて言ってたら、ぐらぐらぐらーっと来た。

皆で、パソコン押さえた、倒れないように。
目の前のおっちゃんが、ジュースの入ったコップを、こぼれないように必死に持ってた。
二人で目があって笑った。

こりゃ変だ…
と思った。
かなり揺れて、止まらないのか?と思った。
不思議に怖くなくて、なんか現実感がなかった。

ようやく止まって、外を見たら、車が全部止まってて、立ち止まってる人が皆空を見てた。
何かある?

止まったので、緊張が解けて、皆で笑った。
ホワイトボードがはずれて傾いて、時計が斜めになって、でっかい箱が落ちて、頭をかすめたらしい。

おっちゃんは、ジュースをあわてて一息で飲み干した。

しばらくは平穏だったけど、またぐらぐらっと来た。

外見たら、制服に白いヘルメットをかぶったOLさんたちが走って逃げていた。
上の階の人達が、ヘルメットをかぶって外に逃げたらしいと会社の人が言っていた。
誰も、私の会社の人は、外へ行かなかった。

ゆれが止まって、また普通に仕事した。

現実感がない。

みんなが、家族の事を心配しはじめたので、なんだか私も急に不安になって、メールした。
返信がなかった。
電話したけど、つながらなかった。

コーヒーを入れてもらって、ちょっと揺れながら皆で飲んで、バームクーヘンを食べた。

5時になったので、帰ることにした。
電車が走ってないみたいなので、とりあえず、帰り道を聞いて、とりあえず、会社を出た。

みんながすごい勢いで歩いていた。
目的をもって、どこかへ向かってる中、私はどこへ向かっていいかわからなくて、ただ歩いて行った事のある駅に向かった。
秋葉原。

途中で妹に電話した。
仕事を休むというので、じゃあ車で迎えに来てとお願いして、待つことにした。

秋葉原について、ビックカメラで待とうと思ってたら閉店した。
ヴィ・ド・フランスが、店舗の前にワゴンを出して販売してた。やるな!と思った。
駅は、すごい人で、でも皆なんだかわりとのんびりしてて、電車はまったく動いてなくて、お店はどこもいっぱいだった。
ファーストフードか本屋でも入ろうと思ってたのにどこも入れなくて、ぐるぐる歩いて近くのオフィスビルに行った。
コンビニがあったので、入ったら、パンもおにぎりも全部売り切れだった。
水とチョコレートを買った。
ヘルメットをかぶってる人もいて、エレベーターが止まってるから26階から降りてきたとか言ってる人もいて、会社に泊まる人もいるみたいだった。
トイレもあったのでラッキーだった。
オフィスビルのロビーでに皆座り込んでカップラーメンやらを食べてた。
しばらくそこにいたけど、寒くなったので、コンビニに併設せれてたスペースに移動した。
テレビと椅子とテーブルがあって、そこではじめて津波の映像を見た。
恐ろしかったけど、現実味がなかった。

パンやおにぎりが売り切れてたので、皆お菓子を食べていて、お菓子を食べながらテレビを見てる、なんかのんきな風景に見えた。

妹とは全然連絡がとれず、テレビを見てたら津波警報が九州まで及んでいたので、心配になって九州の佐世保の母親に電話して「大丈夫?」と聞いたら「そっちが大丈夫?」と言われた。
とりあえず、危険な事はなさそうだし、テレビ見ながらずーっとTwitterを見ていた。
Twitterに救われたと思う。
誰かとつながってなかったら、心細くてたまらなかったと思う。

携帯は全然つながらず、たまーに妹とショートメールが交わせて、全然車が進んでないということだけがわかった。
電車は、今日はもう復旧しないというニュースが流れた。
隣の女の子と顔を見合わせた。
無理に帰らないように!という政府(?)の通達が出たけど、もう遅すぎた。
帰宅難民支援の情報がTwitterで流れ始めたけど、私は妹をひたすら待ってた。

そろそろ来るかも?と思ったので、地下鉄の構内に移動した。
恐ろしいくらいの人が、新聞やら、ダンボールをひいて座っていた。
おばーちゃんが「この年まで生きてて、こんなの初めて」と言っていて、その通り!と思った。

駅はちょっと温かくて助かった。
公衆電話に並んでたら、前の人が長電話で「今夜の夕食」の話をしてるから、つい舌打ちしてしまった(笑)
妹と、公衆電話だったら通じた。
けど、ちょうど警察がいる!と言ってすぐに切った。

電車が復旧した。
一番早かったのが、銀座線。
JRは今日は無理だそーだ。

それから、またしばらく待って…

渋滞で進まないというので、妹の車が止まってそーな所まで歩いた。
皆、ぞろぞろすごい勢いで歩いてた。
振袖袴の若者がいて、卒業式なのかもしれない。
公衆電話が無料になってるとか、ジュースの自動販売機を無料にしてる会社があるとかTwitterで流れてたけど、そんなのは一つも見なかった。
この辺にいるかも?と思った瞬間、妹の車が私を追い抜いていって、走って追いかけた(笑)
やっと信号で追いついて、合流できた!

そこまでで、なんと4時間半。

ようやく少しほっとした。

かなり寒くなっていたので、道を歩いてる人がひざ掛けを体に巻いたり、ゴミ袋をかぶってたりしてた。

途中でコンビニでトイレを借りた。
妹が来る途中、コンビニでトイレを借りようとしたら「トイレは貸してません」と言われたらしい。
自宅を開放してます!とかコーヒーを無料で配ってます!とかいう人もいれば、そんなとこもある。
スタバは、電車が復旧したら、復旧した電車会社を紙に書いて、皆に配ってた。
マクドナルドは、あっという間に店を閉めた。24時間営業だと思って頼りにしてたのに。

東京タワーは、今日も美しかった。

結局、三軒茶屋の家には帰れず、妹の家に泊まった。
着いたのは2時半。

おなかがすいたので、コンビニによったけど、何もなかった。
CIMG0544.jpg
何だか食べたくないような気もしたけど、味噌汁をつくって、パックのご飯あたためて、卵焼きを焼いてウインナーをいためて食べた。
あっという間に全部食べた(笑)

実は、今日は妹の誕生日だった。

土曜は、本番で、本番が終わったら焼肉食べて誕生日のお祝いをする予定で誕生日プレゼントも買ってあったけど、そんなのぜーんぶなくなった。

二人でビールを一本飲んで乾杯した。

「おめでとう!」

忘れられない誕生日になった。

これからの妹の1年、どんな年になるんだろう。
二人とも無事で、家もあって、ご飯も食べられたから、きっといい年に違いないと思う。

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今さらだけど、書いておかなくっちゃ。

「焼肉ドラゴン」

すっごい評判で、一度観たいなあと思っていた舞台。

実は、一回テレビでやってるのをちらっと観て、すぐに「無理~」となって、見なかった(笑)
まあ、舞台のよさはテレビじゃうつらないからね~~

さて…

見終わって…

すぐに思った。

「こりゃあ、リピーターになるわ!!」

最後がね、そりゃあせつなく終わるからね、もう一回あの頃に戻りたい!ってなるのよね。
うるさくて、めんどうくさくて、でもにぎやかで楽しかったあの頃。
みんながいて、幼い自分がいて、あれがずーっと続くと思っていたあの頃。

うちの母親が、
「ばーちゃんと、あんたと、妹と、皆で台所でなんか食べてる夢を見た」
って一回メールしてきたことがあったけど、それ見てなんか涙が出た。
今は、ばーちゃんは死んで、妹も私も母親も皆別々に暮らしてて、もう二度とあの台所はないんだなって思うから。
言ってみればノスタルジーなんだけど。
胸がキュンってなって、鼻の奥がちょっとつーんとする…
そんな感じ。

それが、「焼肉ドラゴン」だった。

めっちゃよかったか?って聞かれたら、実はそーでもなくて(笑)

芝居としてのクオリティー(?)っていうか、印象は、いまだ東京セレソンの方が強烈。
焼肉ドラゴンは特に話がある訳でもないしっていうか、恋愛模様(惚れたはれた?)がほぼ全編しめてるんだけど、恋愛話にまったく食指が動かされない私はそこにのっかれず。
隣のおねーさんは、三角関係の場面(妹の旦那が実は姉にずーっと惚れてる)で、号泣。
なになに?
何か、実生活であった?
とそっちのおねーさんの方が気になり(笑)

という訳で、ストーリーなどは、実はどうでもよかったのでした。

のきなみ韓国の俳優さんが良くて、あれはなんだろう…と思って考えてたんだけど、やっぱり言葉がわからないから、ちゃんと台詞の意味を考えて、相手にちゃんと伝えようってしてるからなんだと思った。
台詞が伝わらないってやっぱ怠慢なんだな、原因は。

お母さん役の役者さんがめちゃめちゃ良かったです。
カーテンコールで出てきたら、めっちゃ若くてびびった。

私は、ああいう女優さんになりたいなあ。。
体格は近くなりそうだけど…。

三女役の女優さんも好きだった。

韓国では、スタニスラフスキー・システムで勉強してる俳優が普通で皆スタニスラフスキーをやってると聞いたが本当だろうか?
それ聞いて、なるほどなって思った。
あきらかに、日本の役者さんとたち方が違う。
演劇と生活の違い。(私達はよく、芝居をするな生活をしろと言われるのだけど)
私が韓国語がわからないから、そう見えてるだけなのかもしれないけどね。

いいな、いいな~。
こんな風な芝居やりたいなって思いました。

東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「どん底で」もそんな芝居で、私は観客でずーっと観てた時に「あの中で生活したいなあ」って思ってました。
大変だろうけど、楽しい事もあって、辛いけど、イキイキしてて。

ああ、もう一回、「焼肉ドラゴン」観たいな!
ってやっぱり思う。

そしてね、鄭 義信さんの芝居を観るとね、どうしても金久美子さんを思い出す。
ねーさんって言うと、久美子さんが足を引きずって歩いてたのが忘れられない。
久美子さんも、もうこの世にいないんだなあ。
楽しかったなあ、大変な舞台だったけどさ。

昔の事を思い出すと、胸がキュンと痛くなるね。

「焼肉ドラゴン」観に来てた人って、おじさんが多かったような気がするけど、(最近、女性客が多めの芝居ばからい行ってたからかな?)男性の方がノスタルジーってものに弱かったりするのかしら。

泣きすぎて、目が痛くなりました。

そして、ここの劇場は、美味しいかき揚げ蕎麦の近くにあるからなあ。
「日本で三本の指に入る」
というかき揚げ蕎麦を食べて、そして帰りには、もちろん「もつ焼き」と「マッコリ」を頂きました(笑)

今のこの瞬間も、いつの日がなつかしく思い出す日がくるんだろう。

だとしたら、今の嫌な事も、そうそう嫌ではないのかもしれないね。

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