本日は、「ハムレット」の本番でした。
しかも、満席…
「ハムレット」は満席が続いてます。
といっても、26席しかない狭い劇場なんだけどね。
「ハムレット」という作品が愛されてる証拠なんだろうねえ。。
ありがとうございます。
うちには、拓レットと上レットという二人のハムレットがいて、今日は拓レットの日でした。
同じ役で、同じセリフをしゃべってるのに、まったく違う二人。
面白い。。
しかも、日によって全然違うしね。
私は、ハムレットのお母さんなんだけど、面白いんだこれが。
今まで、ハムレットは色々観てきた。
もちろん蜷川さんのハムレットも、色々なキャストで観た。
だけど、誰一人としてガートルードの印象がないんだ。
あ、夏木さんは、ちょっと覚えてる。
色っぽいなあと思ったな。
でも、常に、ハムレット側からしか見てなかったな。
だけど、自分がやってみて…。
本当に、色んな事に気付かされる。
ああ、この人も一人の人間としてちゃんと役を書かれてたんだなあと。
シェイクスピアの時代、少年が女性役をやったと言われてるから、この役ってどこか人間ぽくないのだろうかと思っていたけど、違ったなあ。
ハムレットに対する気持ち以外にも、色んな思いがあって、オフィーリアや、ホレイシオやらとの関係やら、本当に感じることがいっぱいある。
それがちゃんとお客様に伝えられたらいいんだけど。
そしたら、多分、ガートルードという女性を観て、世の女性がいっぱい色んな事を考えてくれる。
ああ、そしたらいいなあと思う。
ハムレットが、義理の父を憎めば憎むほど、母を責めれば責めるほど、「私は」どんどん、クローディアスの事が必要になっていく。
彼が大事になっていく。
彼と一緒にいないと耐えられないと思う。
私は彼に支えられている。
と拓レットに言ったら、「ジェラシー…」
ふん、女なんて!と帰って言った(笑)
そんな風に思うなんて。。
面白いなあ。
わかりますか?
こんな気持ち。
まあ、これは今日、ガートルードを生きて思った事。
感じた事。
次は、また違う事を思うだろうし、違う生き方をするんだと思うけど。
そういえば、前々回の「ハムレット」東京ノーヴイ・レパートリーシアター公演に、かの翻訳家河合祥一郎先生がお越し下さいました。
うちの劇団は、自分の心に忠実なようにちょっとくらいはセリフの言い回しは変えてもいいです!って事になってるのですが(ちょっとだけよ、もちろん)、今日はさすがにやばいぞって事で、皆緊張してたのですが…(笑)
かなり気に入ってくださったご様子。
今後も、色々と翻訳や時代考証などについてもご相談に乗ってくださるそうです。
そして、何よりも先生の翻訳は、かの蜷川×藤原ハムレットでも使用しされていたそうで、「竜也が~」「竜也が~」を連発されていたらしい。
蜷川ハムレットとは、まったく趣の違うわれらがハムレット、翻訳者の目からは合格ということで…。
不思議ですねえ。
次回、ハムレットは来週土曜日。
ぜひ、下北に足をお運び下さいませ。
あ、残席少ないので、予約してくださいね~~。
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