もう、だいぶたっちゃったけど…
「星の王子さま」を観ました。
寺山修司さんの戯曲で、身毒丸で共演させて頂いた、蘭妖子さんが出演されていて、そして、演出家は新宿梁山泊の金守珍さんで、そしてなんとプロデュースしてるのは、広島かつらさんです!!
広島とは、かれこれ10年くらい前に共演した事があります。
大阪での1ヶ月公演だったから、毎日一緒に飲んだり食べたり、騒いだり。
もちろん、芝居もしたけども(笑)
その彼女が今では、お母さんになり、そしてこうやってプロデューサーとして作品をつくり、しかもそれに出演している。
なんて、素晴らしい!!
劇場はザムザ阿佐ヶ谷。
私、この劇場好き。
木でできていて、とても素敵。
開場を待ってる間に、ぱらぱら雨がきちゃったり、客席は満席で通路までお客が座ってて、トイレに行くにも苦労したり、暑かったり、狭かったり、開演がおしたりしたけど、まーったく嫌な気持ちがしなかった。。
すごい事ですね

スタッフの対応がすごく良いからなのでしょう。
なので、観る前からすでに暖かい気持ちになりました。
舞台前の印象って大事よね~。
はい、気をつけます(私の心の声…)
最初、蘭さんのシーンから始まるのだけど、本当に素敵でとても笑わせて頂きました。
だって、羊なんだもん。
ティッシュをパクパク食べる姿がめちゃめちゃかわいくて

そして、蘭さんが「寺山さん」「寺山さん」って空中によびかけると、それだけで涙が出てきた。
何も言わないし、特別な事はなにもしないのに、蘭さんの寺山さんに対する気持ちとか思い出とかそんなものがすべて感じられて、泣けた。
今日、そこに集まった人は、皆寺山さんが大好きな人達だったのだと思う。(思い込み)
その気持ちが本当に、この作品を素晴らしいものにしていたと思う。
私が寺山さんや、唐さんの戯曲を好きな理由が本当によくわかった。
『想像の世界の中で、現実に生きる』事ができるから。
その想像の世界は、本当に素晴らしい創造の世界だから。
寺山さんの星の王子さまは、実際に観た事ないけど、写真でしか観た事ないけど、でもこんな風だったのかなとちょっと思った。
でも、金さんと宇野さんと広島と、ゲスト出演の妖怪の皆さん(笑)のコラボレーションで、現代の、今日の星の王子さまだったような気がする。
猥雑で、ちょっと退屈で、まあまあ面白い、そんな風なものを想像していたので、ガツンとやられた。
ごめんなさい。
広島、あんたは本気だったね。
本気で、愛を持ってつくったものは、絶対素晴らしいものになる。
本当に、久しぶりに手放しで褒めちゃうけど、面白かった。
星の王子さまの人形が本当に素晴らしかった。
声をあててる村田弘美さんの声も本当に良かった。
人形の星の王子さまに自分が本当になってた。
だから、王子さまが感じてる事や、観てる風景が私にも見えた。
素晴らしいなあ。
そしてね、お客さんが本当にこの作品を楽しんで、愛してるのがよくわかった。
ああ、いい事だなあ。
帰り、広島に会って話したら、
「昨日、子供が観に来た」って。
うん、うん、そういう作品だったよ。
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テーマ : こんなの観ました! - ジャンル : 日記
ひや~。
ありがとうございます。
口コミで観客が増えてくれると嬉しいのですがね。。