だいぶたってしまったけど。。。
書いてなかったので、書いておこう。
豊島区にある、熊谷守一の美術館に行ってきました。
熊谷守一の絵を、テレビで見て、強烈にひかれた。
シンプルな、○だけの絵。
彼の子供がなくなった時の絵。
それは、ただ燭台と、卵が描いてあるだけ。
それも、卵って説明されないとわからないような、ただ白い○。
だけど、その中に、とてつもない悲しさを、物語を感じた。
(勝手に私が思っただけだけど。。)
きっと、彼の子供は栄養しっちょうで死んだんだろう。。
卵をたべさせてあげたかったのだろう。。なんて。
私にとって、大事なのは、それが事実かどうかでなく、それだけの何かしら私にがつんと来る、考えが伝わってきたって事なのだ。
とてつもない悲しみ。
とても静かな絵だったけど、まさに慟哭してる絵だった。
それが、彼の絵を見た一番最初。
そんな熊谷守一の美術館があるって聞いたのは、東京ノーヴイ・レパートリーシアターの
金剛院公演時。
金剛院のすごく近くに、熊谷美術館はあった。
なんという偶然

私は、要町の駅から歩いたんだけど、駅からしばらく行くと、あちこちに美術館の目印がある。
私の中の、熊谷守一は、マイナーな人だったので(失礼)こんなに、メジャー扱いしてあることにまずびっくりした。
(実は、豊島区立の美術館なんだよね)
ふつ~の住宅街の中を歩くこと、数分。
お~~~!!
ここじゃない!??
森のような木々に囲まれた、家が出現。
そうそう、彼は、自然や虫を愛した人だもね、こういう家だったよね、きっと。
(美術館は、もとは彼の家だった)
と覗くと・・・
あれ?
違う人の家でした(笑)
そこから数分。
そこに熊谷守一の美術館は、近代的な建物としてあった(笑)

入ると、受付と、喫茶コーナー。
その横が展示室。
三階まであって、三階は貸しギャラリーだけど、今日はもう終わってるらしい。
さっそく、ギャラリーをのぞく。
すべての作品の説明文は、娘さんが書いていらっしゃるそーで、なんかそれが、美術館らしい客観的な文章じゃなくていいのよ。
「彼は絵付けもやっていた。
もっといいつぼに書けばいいのに。」
みたいな(笑)
なんか、すべてが素敵で、
彼が使ったイーゼルが置いてあって、「ほ~~」なんて感動してて、ふと説明を見ると
「あまり使っていなかった」と書いてあったり(笑)
なんか、熊谷守一の美術館らしいなっていうか、彼の家に行ったみたいな、変な気がした。
私がテレビで見て好きだと思った絵も飾ってあって、やっぱりそれを見ると涙が出た。
なんで出るのかはわからないけど、でも涙が出た。
露天風呂(だったかな?)とか言う絵が飾ってあって、それは見た瞬間に思わず吹き出した。
写実的に描いてある訳でもない、言ってみたら子供の(しかも幼児の)落書きのような絵なのに、温泉に入ってる人達の様子がありありと思い出されて、しかも、それは山の中の、暗い露天風呂で…なんて、匂いさえしそうなくらいなのだ。
彼の絵は、面白い。
どう面白いのか、何がいいのか、ちっともうまく説明できないけど、いいのだ。
丸を描いて、太陽。
そして、それを自画像だと言っていたそうだ。
その絵あ、扉のとってに焼き付けてある。
二階には、書や、墨絵。
その中に、「寂」という字があって、これが本当に素晴らしかった。
墨の色とか、字のバランスとか、寂という以外に、ないだろうってくらいなのだ。
ああ、なんでああいうものが描けるのだろう。
個がないんだろうなあ。。。。
エゴがないんだろうな。。。
すべてを、宇宙の偉大な力(神というのか?それを)に任せて、ただ身体を動かしていたら、描けた。。
そんな感じがした。
(実際はわからないけどね)
いや、なんかうまく説明できないなあ。
とにかく、面白かったです。
ロビーには、娘さんの作品もいっぱい飾ってあった。
また、ゆっくり訪れよう。
日曜の昼下がりにのんびり行きたい。
そんな美術館。
その後、三人姉妹、長女のおねーちゃんがやってる、寅蔵にご飯を食べに行った。

最初は、ビールで始まって、
ちょっと肌寒くなってきたから、あったかい紹興酒。

右上の徳利(?)の下にお湯が張ってあって、あついまま食卓で飲めるようになっているのだ。冷めたらお湯を取り替えてもらえる。

う~~ん。
何を食べてもうまい~~。
しかし、餃子を2皿は、やりすぎた(笑)

ママさんの家で飼っていたという亀の話を聞いて、参考にさせて頂く。
うちの麻布の話を心置きなくできて満足

最後に、ぷるんぷるんの本物の杏仁豆腐を頂いて、今日も満腹すぎました~。
熊谷守一美術館と、寅蔵は、これからも良い休日コースになりそう

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~駒込・寅蔵~
テーマ : こんなの観ました! - ジャンル : 日記
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