ついに、終わりました。
「かもめ」(作・チェーホフ)
初日は、
2006年02月03日でした。
あれから、なんと4年。
間にお休みがあったから、私がアルカージナを演じたのは、のべ2年くらいかもしれないけど、その間この人のことはずーっと頭にありました。
作品の超課題というところまでは、まだまだたどりつけなかったけど、役の超課題みたいなものは何となく理解できたような気もします。
その作品をやる時に「何を言いたいか」って事。
それをいつも考えるようにしてます。
そのために、私を使ってくださいと、お祈りしました。
今日は、満席で、補助席の出るほどのお客様。
入れなかったお客様もいらしたようで、本当にありがたいやら、申し訳ないやら。
本当に、感謝しています

ここんとこ、ずーっとプレッシャーがかかっていて。。
なんとなく、そわそわ落ち着かない気持ちでした。
緊張した~~~~~。
で、その緊張を分析してみたら、
「面白いって思ってもらいたい」
「うまくやりたい」
って事でした。
なので、それをぜーんぶ手放して、「なんの為にやるのか」ってことを考えてたら、すーっと楽になりました。
「結婚しても、子供がいても、働いて、恋をして、自分のために生きてもいいじゃない。」
そんな風に思いました。
そんな風に思ってもできない全世界の女性の為に、そんな風に思って生きたら大変な思いをしてしまってる全世界の女性の為に、そんな女性を苦々しく思ってる男性の為に、アルカージナを生きようと思いました。
私にこんな大役ができたのかどうかはわかりません。
でも、お客様の中で少しでも「わかる~」って気持ちが芽生えたり、面白く思っていただけたのなら良かったと思います。
本当に、続けるってすごい事で、あんなに「わからない」と思っていた台詞や、場面が単純に理解できたり、舞台の上で俳優達が本当に交流できたり、感動することがいっぱいありました。
これだけ一緒にやってると、本当に家族みたいなもので、遠慮もないから、どんどん本気の感情を相手にぶつけることができる。
一瞬一瞬、本物の感情を舞台にのせること(日常ではごまかしたり、表現できない感情)それが私達がやらなければいけない仕事なんだと肝に銘じてこれからも頑張っていこうと思います。
本当に、舞台の上で自由でいられるということ。
お客さんはいるんだけど、目に見えない。
見られてるんだけど、まったく意識に入ってこない。
感じられるのは、陽射しの暑さ(実際には舞台の上は超寒かった!)、一緒にいる家族、汗ばむからだ、倦怠、そんな不思議な瞬間がありました。
本当に、アルカージナという人として(架空の人でなく、本物の人間として)生きていられる時間があって、これが私が芝居を好きな理由なんだなと改めて痛感。
頭でお芝居を作るんでなく、生きるんだということを教えてもらえて本当に良かったと思います。
この作品に出会っていなければ、東京ノーヴイ・レパートリーシアターに私はいない訳で。。
そう考えると、本当に「かもめ」には感謝しています。
そして、アントン・チェーホフに。
レオニード・アニシモフに。
東京ノーヴイ・レパートリーシアターのメンバーに。
そして、何よりも今日の舞台の共有して下さったお客様に。
今までの、何年間も「かもめ」を観てくださった、すべてのお客様に。
愛と、感謝をささげます。
本当に、本当に、ありがとうございました。
またいつか、「かもめ」を演じることができますように。
その時まで、さようなら。

素敵なお花を頂きました。

なんと、ふ~って息を吹きかけるとブルーになるのです!!
皆、大騒ぎ。
アニシモフも、得意になって「ふ~っ」とやってました(笑)

さ~、来週は
「ハムレット」 4/29(木) 19:00
「どん底で」 4/30(金) 19:00
があります。
どちらも、今期最後。
楽しんで舞台にあがるぞ~~~~~。
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