シアターXで行なわれている、国際舞台芸術祭。
それに関係している関係で、何本か作品を観てます。
初日は、「プロポーズ」。
これは、東京ノーヴイ・レパートリーシアターの芸術監督でもあるレオニード・アニシモフ演出で韓国、アメリカ、日本のコラボ作品。
そして、「アンクル・ワーニャ」韓国 MIR 公演。
それから「小犬を連れた奥さん」
これは、B.D.T(ボリショイドラマ劇場)の作品です。
よく名前を聞くけど、見た事なかったので、この機会に!!と観ることにしました。。。
劇場に入ってびっくり~

年齢層高っ!!
頭真っ白しろの人をこんなに一度に見ることもそうそうないでしょう。。。
最近までモスクワに行ってたという方に、「モスクワの演劇事情もこんな感じなんですか?」と聞いたところ、やっぱりそうらしい。
もちろん、若い人が行く劇団もあるそうだけど、古典はのきなみこんな状態だそーだ。
これ、この人達が死んじゃったら、お客いなくなるなあと不謹慎な事を考えてしまった(笑)
でもって、「小犬を連れた奥さん」
これ、もともと小説なんですよね。
そんでもって、それに「熊」「プロポーズ」などの場面を取り入れ、さらに他のチェーホフ作品からの引用も取り込んだ…という盛りだくさんだけど、いらなくないかそれ?みたいな作品になってました。
ロシアの俳優は、そりゃもう力が抜けてて、上手い!!
リアルに見せる見せ方が染み付いている!!
というのか、何か一つ仕草をするにも、おかずがついてるんだよね、全部。
紙ひとつポッケから出すのでも、帽子脱ぐにしても、そこに何かしらのニュアンスを混ぜる。
そーすると、生活が見えてくるのです。
うまいなあ。。。
文化の違いなのかなあ。。
ヨーロッパの香がしました。
たまに、アニシモフが演じてみせる時に感じる、「大人」な芝居。
ああ、これってロシアの演劇人に染み付いた感性なんだなと思いました。
日本人の芝居って、なんか幼稚に感じるのは私だけ??
ニュアンスがないっていうか、わかりやすいっていうか、まあ単に所作が美しくないだけかもしれません。
芸者さんなんかは、ニュアンスのある動きされますしね。。。
奥さん役の女優さんなんて、もう動きが美しくて、美しくて。。
バレエのようでした。
さすが、色々な訓練をつんでる!!って感じでした。
なんだけど。。。。
う~ん。
正直芝居として面白いのかって言われると。。
はっきり言ってしまいますが、面白くないんですよ、まったく。
なーんにも感じない。
お互いの交流とか、即興性とか、インスピレーションとか、私のみたいものはまったく観れなかったよ。
しょぼん。。。
その辺の日本の劇団の若い子の方が、もっとましな芝居しますよ、動きの美しさはともかく。。
こりゃあ、若い人が観にこなくなるわけだと思った。
そして、こんな芝居をありがたがってみてるお年寄りの面々。
甘やかしちゃいかんでしょ、この程度の芝居をえらそーに持ってきて。
まあ、正直言って、私がこの話が好きじゃないってのもあるのかもしれない。
いわゆる、不倫の話なんですが。。
「好き。でもダメ。でも好き。どうしよう。」
って話。
どーでもいいんですけど~。
好きなら、今の相手とさっさと別れて、一緒になればいいじゃないのよ!!と
どうせ、一緒になっても、また退屈になって違う相手を探すんでしょ。
なんて思っちゃってまーったく共感できませず。
こういうふわふわした気持ちにまったくなじめません(笑)
そして最後も最後まで
「どうしたらいいの」
「どうにかするよ」
「どうするの」
「どうにかなるよ」
そんな繰り返しで、暗転になっていくという(笑)
なんのこっちゃ。
唯一素晴らしかったのは、小犬。
これがまたおとなしくて、かわいかった~~~~~~~

あ、あとこの時期にスイカが二個も出てきて、しかもナイフでサクサク切られてました。
おいくらまんえんかしら??
ってそんなことばっか気になっちゃった。
スイカといえば、蜷川さんの芝居でも出てきて、その時も、「こんな時期においくらかしら?」とかける公演数とやってました(笑)
スイカじゃなきゃダメかね?
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