東京都写真美術館というところへ初めて行った。
「ハーツ・アンド・マインズ」 /「ウィンタ-・ソルジャー」の2本の映画を観たくて。
一人で見るのは、なんだか勇気がいったので、誰かを誘いたかったけど、誰を誘ったらいいものか悩むところだったので、誰も誘わず。
日曜の、超いい天気の中、午前中から出かけてみた。
日が落ちてからこのての映画を観ると、気分が落ち込みそうだったので

有隣堂書店で、チケットが1,200円で買えるというので前売りチケットを買ってみた。
二本立てかと思っていたら、1本が1200円だというので、とりあえず、一枚買う。
想像したよりずーっときれいでりっぱなホールで、客席もふかふか。
エアコンもキンキンにきいていてこんなところで、こんな映画を観てもいいもんかなと思う。
あまりにもお大臣な環境じゃない??
日曜の昼間なのに、客席はほぼうまっていた。
こんな(といっては失礼?)な映画なのに。。。
皆、何を求めて来てるのだろうか。。。
最初に「ハーツ・アンド・マインズ」を観終わった。
そのまま窓口で、もう一枚チケットを買う。
続けて「ウィンタ-・ソルジャー」を観た。
「ウィンタ-・ソルジャー」の間、ずーっと前に座っている外人(西洋人、人種は不明)のカップルがキスをしていちゃいちゃしてた。
なんだかなあと思いながら、眺めていた。
私は、いったい何を求めてこの映画を観にきたんだったかなと思った。
「ウィンタ-・ソルジャー」の中で、「残酷な話をしてるだけじゃないか!」と憤る黒人が出てくるのだが、確かに…と思った。
「話をする事で(あなたの思いが)伝わると思いますか」と質問されて
「あなたに言われるまで気付きませんでした!私は、体験者なので、伝わると思っていました。」
と答えた元兵士がいたけど、そうだよな、わかる!と思った。
この映画が公開された当時は、衝撃的だったし、影響もあったのかもしれないけど、今の私には
「結局何も変わってないじゃないか。。」
とただただ虚しくなった。
この映画を観て、何を感じたかったのだろう。。
こんな衝撃的な事があった。。。。
とベトナム戦争の悲劇を見せられたけど。。。
私の中で、この映画は強いイメージを持たなかった。
それよりも、ずっと前に読んだ山で遭難した人の話(何でもない道で、雨にうたれるうちに弱ってしまって、ビバークするも真夜中「おかーちゃん!」って叫んで死んだおばちゃんの話し)の方がいまだに心に突き刺さっている。
本当に、人間ってすぐに死ぬんだ。
何でもないことで、死んでしまうんだ。
私にとって、あのベトナム戦争の映画は、何だったんだろう。
他の人は、あの映画を観ることによって今、何を得たんだろう。
映画の中身をすでに忘れかけていることが、ちょっと怖い。
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