OTOなOTO おとなおと ~暗闇演劇第4ステージ・見えない芝居・音と気配の芝居~ / 大川興業
こんなの観ましたのことよ。

お誘いをいただき、なんだか面白そーでいって参りました。
ネタバレありますので、これから地方でご覧になる方、お気をつけあそばせ。。。
スズナリの、いつもは舞台裏になる方に作られた特設客席。
一回外に出て、裏をぐるっと回るかんじで、パイプを組まれた客席に案内されました。
そーいえば、昔昔、スズナリを全部使って、アングラなイベントがあったなあ。。
少女椿かなんかの上映会だったか、九龍城風なイベントだったか忘れたけど。
昔は、よくあやしいイベントを見つけてはせっせと通ったものでした(笑)
入口でちっこいペンライトを渡される。
これから二時間、真っ暗闇の中で芝居をするらしい

怖い~~~~。
しかも、一緒に行った友人が、天井近くに張られたお札の存在を教えてくれたもんだから。。
「怖いんじゃないよね」とおそるおそる聞いてみた(笑)
私、この舞台、なぜかWAHAHA本舗だと思っておりました。
ちがったね、大川興業ですか。
初見です。
前説が始まり。。
こっち側でひとしきりやった後、幕の向こう側でもう一度前説をやってるのを聞いて、演出だと思っていた私。
観客は、こっち側にしかいないんでしょって。
どんだけマイナーだと思ってたんでしょ。
やるなあ、臭い演出!とか笑ってましたし。
さて、いよいよいよいよ、はじまり、はじまり。
音楽が鳴って、暗転に。。。
そして、普通だったら明るくなる頃にも、まだ暗闇。
本当の、暗闇。
ダークインザダークなみの暗闇。。。
その頃から私、どんどんパニックになりはじめ。。。
観よう、見ようって意識が強くて、台詞に視覚化がまったくないので、聞いててもまったく見えず(こころの中にもね)、これが二時間続くのかと思うと、ぎゃ~~~~~~っと叫びたくなってしまった。
心臓どくどく。
脂汗でるし。
うわ~~~、どーしよ、手あげよーかな(事前に、具合が悪くなったら手を上げてください。暗視カメラで見ているので、すぐに外へ案内しますとのアナウンス有り)なんて考えたり、私がいきなり出てったら友達はどーするだろーかと思ったり。。。
ぐるぐる。
私、自分がこんなって知らなかったなあ~~~~~。
ほんと、まじで死にそうになった(笑)
いや、まて、まずは目を閉じよう。。
そう思ったら、楽になって、前の方の人がクスって笑ったりしてたので、それでもちょっと楽になり、結果最後まで無事観る(?)ことができました~。
いやあ、面白かった。
あの「二時間暗闇です」「暗闇なので」「暗闇では」のあのアナウンスのしつこさが、本当に私の心理に影響を与えて、暗示にかかってしまったのだ~。
感情を開きっぱなしにしてしまったので、全部がつんと入ってしまいました。
怖かったな~~~。
あのパニック。
たまに、夜中に目が覚めて、真っ暗で、自分がどこにいて誰なのかわからなくなる時があるんだけど、(もちろん一瞬で戻るけど)それにかなり近かった

で、芝居の内容はというと、くだらない馬鹿みたいなことなんだけど。。
なんか、どっか人間を馬鹿にしてるというか、本当は真理を知ってるんだけど観客はバカだからわからないだろ?って思ってるような、そんな気がしました。
穿った見方かもしれませんが??
中には、一瞬いいな~と思う役者さんもいて、勉強になりました。
言葉だけで伝えるというのは、いい訓練だねえ。
実際、途中で明かりはつくのです。
なーんだって感じでしょ?
だから、だまされた~~~~って面白かったのです

声だけ聞いてたら、「お、イケメン俳優か?」と思ったのに、違ったりしてそれはがっかりだったけどね。
なにせ、大川興業観た事ないので、どんな俳優がいるのか知らないし。
声と、顔は比例しないね。
皆、どうやってるのかなああ。
暗闇スコープとか使ってるのでしょ~か???
終わって、ふるさとで飲みながら、
「内容がもっとよければ、いいのに」と友人が言っていたけど、私はあの程度でいいんじゃないでしょーかと思いました。
あんな環境の中で、真剣な芝居をテーマ持ってやられたら、きっと気が狂ってしまうに違いない。
そんな気がしたのも本当の話。
まあ、でも大事なワークショップにいかずこんな下ネタばっかりの舞台を観てていんだろーかと思ったのも事実ではありますが(笑)
面白い芝居に誘ってくれてありがとう。
一期一会ですな~。
今日も、ふるさとのから揚げはうまかった

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