さいたまネクスト・シアターの公演を観に行く…
というか、お友達がなかなか良い役をやっているらしいとの噂を聞いたのでひやかし…もとい応援に行った。
「美しきものの伝説」
しぶい本をやるなあ。
場所は、彩の国さいたま芸術劇場インサイド・シアターと言う。
どこや??
と思ったら、なんと大ホールの舞台上に特設ステージが作ってあった。
すげえ!!
あんなにいつも使ってた大ホールなのに、階段ぐるぐる案内されていくと、どこがどこやらわからなくなって、帰りに袖の暗幕を覗いて、「あ!」ここかあとわかる次第(笑)
フラットなステージを三方向から階段席がぐるっと囲むスタイル。
あえて、一番前に座ってみました。
さて、芝居。。。
感想から言うと、非常に面白かった!!!
宮本研の戯曲って面白いなあと初めて思ったかもしれない。(舞台を観て)
一番前の席だったので、心おきなくチラシを広げて、登場人物の役名とプロフィールを確認しながら見れたからよりわかりやすかったのかもしれないけど。
登場人物は、すべて実在の人物で、大杉栄とか、堺利彦、平塚らいてうとか。
実際にいた人を登場人物にした舞台って好きだ。
ああ、あの人にこんな時があったんだ…って思うのが好きなのだと思う。
築地小劇場のルパシカがスタニスラフスキーの話をするところや、島村抱月が松井須磨子の話をするところは、役者ならみんなくすりとくるだろう。
演劇は芸術なのか、芸術は大衆に受け入れられるのか、民衆は政治をどう思っているのか…
今、私たちが毎日話してる事とおんなじことが、あの時代にも同じように語られていた。
人間ってかわらないのだなあと。
おかしくなるし、せつないし、だから愛しい。
四分六が、
「私は、大衆(民衆って言ったかも?)」を信じていないと言うが、ああ、私もそうだなと思う。
彼が言っているのは、政治の事だけど、私は芸術に関してだ。
芸術なんて、わかる人はいないんじゃないのか、本当は?
「じゃあ、何のためにやるんですか?」とクロポトキンが言う。
はて?
何のためにやるんだろうか。。
「革命家が革命を起した後に、リーダーになるのでは意味がない。
リーダーは、人民だ」
と言う。
じゃあ、芸術もそうなのか、芸術家も芸術を創ったあとは、名もない路傍の石になればよいのか。。
そうなのかもしれない。。
難しくなりそうな芝居を、観やすくしてくれたのは蜷川さんの手腕に他ならない。
三方から囲む舞台、のっけから出てくるたくさんの水槽。
水槽によこたわる老人達。
ああ、面白かった~~~~~~~~。
実際にはそうじゃなかったかもしれないけど、舞台の上には常に明るい光がさしていた印象がある。
ネクストシアターの未来なのか?
まあ、ネクストシアターというわりには活躍してたのは、ネクストシアター以外のベテランだった気もするけど(笑)
原さんの先生は、絶妙だったなあ。
私の友人殿も、今までにないくらい良かったよ、代表作だね!!
また、観たいなあと久々に思った芝居でした。
宮本研を改めて読み直したいな。
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