今さらだけど、書いておかなくっちゃ。
「焼肉ドラゴン」
すっごい評判で、一度観たいなあと思っていた舞台。
実は、一回テレビでやってるのをちらっと観て、すぐに「無理~」となって、見なかった(笑)
まあ、舞台のよさはテレビじゃうつらないからね~~
さて…
見終わって…
すぐに思った。
「こりゃあ、リピーターになるわ!!」
最後がね、そりゃあせつなく終わるからね、もう一回あの頃に戻りたい!ってなるのよね。
うるさくて、めんどうくさくて、でもにぎやかで楽しかったあの頃。
みんながいて、幼い自分がいて、あれがずーっと続くと思っていたあの頃。
うちの母親が、
「ばーちゃんと、あんたと、妹と、皆で台所でなんか食べてる夢を見た」
って一回メールしてきたことがあったけど、それ見てなんか涙が出た。
今は、ばーちゃんは死んで、妹も私も母親も皆別々に暮らしてて、もう二度とあの台所はないんだなって思うから。
言ってみればノスタルジーなんだけど。
胸がキュンってなって、鼻の奥がちょっとつーんとする…
そんな感じ。
それが、「焼肉ドラゴン」だった。
めっちゃよかったか?って聞かれたら、実はそーでもなくて(笑)
芝居としてのクオリティー(?)っていうか、印象は、いまだ東京セレソンの方が強烈。
焼肉ドラゴンは特に話がある訳でもないしっていうか、恋愛模様(惚れたはれた?)がほぼ全編しめてるんだけど、恋愛話にまったく食指が動かされない私はそこにのっかれず。
隣のおねーさんは、三角関係の場面(妹の旦那が実は姉にずーっと惚れてる)で、号泣。
なになに?
何か、実生活であった?
とそっちのおねーさんの方が気になり(笑)
という訳で、ストーリーなどは、実はどうでもよかったのでした。
のきなみ韓国の俳優さんが良くて、あれはなんだろう…と思って考えてたんだけど、やっぱり言葉がわからないから、ちゃんと台詞の意味を考えて、相手にちゃんと伝えようってしてるからなんだと思った。
台詞が伝わらないってやっぱ怠慢なんだな、原因は。
お母さん役の役者さんがめちゃめちゃ良かったです。
カーテンコールで出てきたら、めっちゃ若くてびびった。
私は、ああいう女優さんになりたいなあ。。
体格は近くなりそうだけど…。
三女役の女優さんも好きだった。
韓国では、スタニスラフスキー・システムで勉強してる俳優が普通で皆スタニスラフスキーをやってると聞いたが本当だろうか?
それ聞いて、なるほどなって思った。
あきらかに、日本の役者さんとたち方が違う。
演劇と生活の違い。(私達はよく、芝居をするな生活をしろと言われるのだけど)
私が韓国語がわからないから、そう見えてるだけなのかもしれないけどね。
いいな、いいな~。
こんな風な芝居やりたいなって思いました。
東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「どん底で」もそんな芝居で、私は観客でずーっと観てた時に「あの中で生活したいなあ」って思ってました。
大変だろうけど、楽しい事もあって、辛いけど、イキイキしてて。
ああ、もう一回、「焼肉ドラゴン」観たいな!
ってやっぱり思う。
そしてね、鄭 義信さんの芝居を観るとね、どうしても金久美子さんを思い出す。
ねーさんって言うと、久美子さんが足を引きずって歩いてたのが忘れられない。
久美子さんも、もうこの世にいないんだなあ。
楽しかったなあ、大変な舞台だったけどさ。
昔の事を思い出すと、胸がキュンと痛くなるね。
「焼肉ドラゴン」観に来てた人って、おじさんが多かったような気がするけど、(最近、女性客が多めの芝居ばからい行ってたからかな?)男性の方がノスタルジーってものに弱かったりするのかしら。
泣きすぎて、目が痛くなりました。
そして、ここの劇場は、美味しいかき揚げ蕎麦の近くにあるからなあ。
「日本で三本の指に入る」
というかき揚げ蕎麦を食べて、そして帰りには、もちろん「もつ焼き」と「マッコリ」を頂きました(笑)
今のこの瞬間も、いつの日がなつかしく思い出す日がくるんだろう。
だとしたら、今の嫌な事も、そうそう嫌ではないのかもしれないね。
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