久々の青山。
毎週恒例らしい、Farmer's Market。
こんなの見つけました。

食用のほうずきだって~。
有名店でも最近は人気で…だそーで、一個食べてみた。
100円。

うま~~~!!
ラ・フランスのような、おいしすぎるトマトのような…
なんともいえず甘く、美味しい~~~~~

と、いい気分になったところで、青山劇場へ行きました。
本日はこれ

この柱の前で記念撮影してる女子多し(笑)
ネタバレも含みますし、個人的な意見ですので、そのあたりはご理解の上、下記へおすすみ下さい。寺山さん好きの私としては、かなり観たかった作品だったのですが、正直、松潤にいまひとつ興味がわかず…(失礼…)、躊躇していたのですが、松潤ファンと言う友人に誘われ行ってきました。
なぜ、松本潤氏に興味がわかなかったかというと、前作「白夜の女騎士(ワルキューレ)」がまったく(失礼)面白くなく、でもそれは、松本氏のせいというより、作品自体が難解だったせいもあるのかもしれないけど、松潤の印象が全然なかったのだ。
へ~~、今をときめく嵐の芝居を一回観たいわ~~~!なんて思っていたら、あら実は観たことあったわ…的な。
という訳で、正直まったく期待していなかったのです。。。
が~~~~!!!
いやいや、成長したんですかね、それとも彼にこの役が良く似合うのか、かなり良かったです

アロハを着た、雪駄姿の新宿新次は、今時のアイドル松潤というよりも、ちょっと昔の舞台人のようでした。
(めっちゃ褒め言葉)
蜷川さんの芝居の常の最初の始まり方(舞台の上で役者たちがストレッチやら、メイクやらをやっている楽屋(?)風景)は、今回、ちょっと寒かった。
自然風にふるまっている意識してる姿というが、もう私的には生理的に恥ずかしかったです。
ああ、こんな事、私もやってたんだなあ~なんてね(笑)
友達が、「小栗君がいる!」と客席を指差すのできゃ~~っと振り返ったら、勝地でした。
なんだよ~~。(勝地ごめん)
女子かなり多めの(でもおじさんも多かった)客席で、もっときゃ~~~って感じになるのかと思ってたら、しっかり松潤もキスシーンやら、エッチシーンまであるし、それでお客さんがざわざわってなるわけでもないみたいだし、へ~~なんて思ってたら、休憩前のシーンで、どんどん客席から出ていく人がいて、何?何?て思ってたら、なんとトイレでした。
休憩時間が短いので、ギリギリなんだね。
リピーターが多いんですね。
1幕最後に出てるのは、ほとんど無名の役者さんたちですが、蜷川さんにがっつり怒鳴られながらこのシーンつくったんだろうなって事情が見えたりするので、せめて幕切れまで見て下さいって、切なくなりました(笑)
寺山さんの作品なのに、なぜか言葉が胸にがつーんとくることがなく…
最初、ボクサー達が、シャドウボクシングをしながら短歌を口にするのだけど、あれ切るとこ違わないですかね?
電光掲示板にも、短歌が出るのですが、芝居と意味あうか?ってところもあり逆に必要なかったような気もしました。
娼婦マリーとのシーンも、いらないんじゃないかと思ったけど。(あまりにも娼婦マリーが台詞をかむし

)
フライングも、必要なのかなあ…
なんか、色々と分散しすぎて、もっと短くしてくれたら楽しめたのに…と思いました。
新次とバリカンの見せ場であるボクシングの試合のシーンも長いよね~~。
本人達は、ほんとに頑張ってて、あれだけ動いてるのに息が乱れないとか、台詞が通るとかさすがプロ!て感じでした。
蜷川さんは、彼らの本物の肉体的努力だけをあてにしてあのシーンを作ってるんでしょう。
しいていえば、バリカンにまったく感情移入できないので、「バリカン死なないで!」とか「かわいそう!」とかそういう気持ちになれないので、「どうせ死ぬんでしょ、早く倒れたらいいのに…」なんて思ってしまった。
言ってみれば、この芝居、結局バリカンが主役だと思うのですがどうでしょ?
蒲田行進曲の銀ちゃんとやすだと思うんだよね。
だから、やすに感情移入できなければ、このボクシングのシーンが意味がない。
というか、私には、何を観ていいのかよくわからず、回りの人のストップモーションとかばかり観ちゃった(笑)
小出君は、バリカンというキャラクターではないような気がしました。
よく知らないけど(笑)
二宮君がバリカンをやってたら、屈折さとかせつなさが出て面白かったかも?と思いました。
小出くんは、コンプレックスがないような感じがしちゃうんだよな~。
よく知らないけど(笑)
という訳で、あまり私的には芝居のないように入り込めない「あゝ、荒野 」でしたが、一箇所、
「青山を通って… あいつの好きだった… を通って …」
と、死んだ後の霊柩車のルートを説明してると思しきシーン(台詞は定かじゃありませんが)で、うるっときました。
唯一でしが、がつんと心が動かされました。
一本の芝居の中で、心を動かされる場所があるって事がとても嬉しいことで、贅沢な事でもあります。
だから、またお芝居観にいっちゃうんだろうな~と思います。
そのシーンだけは、強烈に印象に残っているので、これで私は松潤をもう忘れないんだろうなと思います。
アニシモフがよく言うけど、
観客は、役者の顔を見てるわけでも衣装を見てるわけでも、立ち居振る舞いの美しさを見てるわけでもない 感情を見ているんだ。
だそーです。
確かに、松潤がどんなに素敵な衣装を着てたか、どれくらい汗をかいたか、筋肉がすごかったか、ボクシングを練習したか、そんなことはすぐに忘れるでしょう。
でも、あの時、新次が見ていた自分の親友の最後の姿、生きてた頃の姿、霊柩車が太陽で光ってること、道順、そんなことは私はずーっと忘れないし、今思い出しても涙が出ます。
芝居って、そんな風になってるんだなあとしみじみ思いました。
役者ってすげーな。
↓面白い芝居が観たいし、つくりたい↓

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