映画も見た事なけりゃあ、舞台も初見。
そんな私の「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」観劇


新宿に行ったのって、何ヶ月ぶり?
しかも、歌舞伎町なんて、何年ぶり?
くらいの今日の私の連れは、なんと大学時代の同級生。
当時は、まーったくといっていいほど接点のなかった二人。
ひょんな事から彼女からメールをもらったのをきっかけに、何度かメールでやりとりしてて、なんと20年ぶり近くの再会となった

年をとるって…、いや大人になるって、いいねえ。
なんだか、あんなに踏み出しにくかった他人との壁が薄くなるというか、まさかこの二人が仲良く肩を並べてるなんて、あの頃の私たちがみたら「何やってんの?」って言われるだろうなあ(笑)
長く生きてると面白いね

最初は、緊張気味だったけど(笑)話題はつきない。
私は大学時代、恋愛にうつつを抜かしていたので(苦笑)、ほとんど彼にべったりだったのだ。
だから、あんまり他の学友と一緒に遊んだ記憶がない。
まあ、旅行にいったりとか、学校の行事とか、そんなのはないわけでもないけど。
なので、今ではすっかり誰とも連絡がとれていない、浦島太郎子なのだ

でもって、彼女から聞く同級生の現在を色々知って、驚いたり笑ったり。
いっきに、20年分の記憶がうまった感じ。
(学生時代の事も思い出させてくれたから、20年分以上かも?)
彼女の人間観察のするどさに、驚かされたり、記憶力のすごさに驚かされたり。
彼女が頑張って生きてきた事に感動したり。
感動ばっかりじゃん!って感じなんだけど(笑)
自分にだけ時間が流れてるように思いがちなんだけど、みんなにもみんなの時間が流れてるんだよなあ。
なんかそれが本当に不思議で‥
って、「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」の話はどうなったんだよ?
って思われるでしょうが(笑)
これを誘ってくれたのが、彼女で、彼女と連絡とりあわなかったら、この舞台も観る事がなかったと思うとそれもまた

そして、なかなかどうして、面白かった。
ただ、歌詞が英語なので、英語ちんぷんかんぷんの私は、ちっとも意味がわかりませんでした

前後の話の流れから、わかるっちゃわかるが、感動まではいきつかなかったなあ。
残念。
彼女が「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」に対する思い入れを話してくれたんだけど、それ聞いてた方がぐっときたし(笑)
山本君は、本当に上手い人だなあ。
スタニスラフスキー言うところの視覚化が本当に素晴らしい。
彼が話してる事が、すべて絵のようにリアルに伝わってくる。
彼が歌が上手いのは、周知の事実だろうけど、「ああ、こういう才能がプロなんだなあ」と本当に感心してしまった。
ただやっぱり、どうしてもキャラクターが彼にあっていないような気がして‥
彼があんな格好をしてまでも手に入れたかった自由とか、最後に全部脱いで裸になるとか、そのへんがなんか信じられなかった。
もっとめちゃめちゃになってほしいんだけど?みたいな。
劇中でしゃべってみせるトミーの方が、ヘドウィグよりも彼のキャラクターって気がしたけど。
最初に出てきた彼を見て、「おわ~~」ってひいたのを思うと、芝居がはじまるとどんどんひきつけられていったのは、やはり彼の力だろう

でも、やっぱり三上版を見てみたかったと思う。
まあ、でも楽しめたし、イタリアンも美味しかったし、ワインも最高だったので、本日は、かなり上機嫌でありました

そして、何よりも彼女との再会に、これから面白い事がまた始まりそうな予感のする夜なのでした

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テーマ : こんなの観ました! - ジャンル : 日記
「演じる」から「魅せる」とは、すごい褒め言葉を頂き、恐縮です。
ありがとうございます。
映画版、楽しみに観ようっと~。
観客は、どういう感想を持ってもどういう見方をしてもいいのだと私は思ってます。
世界中の人がいやだと言っても、自分だけが面白けりゃそれでいいし、逆もありですよね。
色んなお話が聞けるのが楽しいです。