千秋楽から、ようやく一月です。
皆様方、いかがお過ごしでしょうか??
あの興奮の日々は、過ぎ去り、今はただ毎日次の開花までひたすら栄養をためてるような…そんな感じ。
あの日々は確かにあったのに、ふと夢だったような気もします。
画面で見る藤原君は、あの竜也とは違う人のよう。
加代さんから届くDMの写真の人は、遠い世界の人のよう。
身毒丸メンバーからのメールも、遠い人からの手紙のようです。
たまに、身毒丸ファンや竜也ファンの方から頂くメールが、あの日々が確かにあったのだと思わせてくれるものになりました。
そんな今日この頃…
黒澤明監督 「影武者」

見ました。
今さらだけど…
素晴らしかった。
仲代達矢さんと、山崎努さんが

特に、山崎努さんが、殿の屋敷の中を、影武者に案内する時が泣けた、泣けた。
台詞は何もない。
たんたんと、ただ事務的に説明してるんだけど、その瞬間に「ぐっ」と何かがくるのよ。
それを見ただけで、「ああここに殿がいたんだなあ」とか「殿の事を本当に好きだったんだなあ」とか、勝手に私の頭の中で妄想がぐるぐるして…、で、ダーっと泣いてしまった。
せつねえなあ…
アニシモフのいうペレジバーニエがそこにあった

映画で、これだけのものが感じられるという事は、実際に目にしていたら、衝撃で胸を打たれただろう。
ペレジバーニエというのは、一瞬で全世界を変えるほどの力があると思う。
舞台でそれを目にした瞬間に、観てる人の中がすべて変わってしまうくらいのもの。
東京ノーヴイ・レパートリーシアターは、ペレジバーニエ芸術を目指しているのだけれど、なかなかそんな瞬間は、まだまだ訪れない

でも、たまーに、それが起きたりもして、その時には、その場に居合わせられた幸福で涙がでる。
まあ、なんか大げさな話に聞えるかもだけど、別に不思議ではない話。
天才といわれる芸術家は、皆それができてるわけですよ。。。
凡人の私も、そうなりたいですなあ

しかし、すごかった「影武者」は。
今あれだけの映画って、つくれるんでしょうか???
黒澤明監督の現場は、そりゃもう大変だったらしいですね。
いいものを作り出すって死に物狂いじゃないとできないんでしょうね。
身毒丸の最初の稽古も本当に辛かった。。。
楽な現場はないけどね(笑)
でも、喜びを知ってしまったから、もう普通じゃいられないんですよね。
いいものをつくるのか、何もやらないか。
どっちかしかないから、死に物狂いでやるしかないじゃないですかねえ。
写真は、ロシア的晩御飯

なんちゃってピロシキとボルシチ風

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テーマ : こんなの観ました! - ジャンル : 日記
コメント
こんにちは
つい最近、身毒丸の台本をしまいました。
なんか、ずっと机の上にあったんですよね。
身毒丸の証拠(笑)
>sakuraさま
あの時、あの場に集まっていたみんなのエネルギーが、色んなところに散らばっていって、それぞれの場所でキラキラ光っていると思うと素晴らしい。
皆で共有したものは、確かにありましたよね。
人間は、よくなる事も悪くなる事もできるんですよねえ。
可能性を信じて頑張っていきたいです。
忘れられない1日
身毒丸千秋楽から1ヶ月が過ぎたんですね。あの日も雨が降っていました。
なんだかまた胸がいっぱいになります。千秋楽のあとの数日間は魂が抜けたようでした。
最近は「ファイナル」のDVDに「復活」を重ね合わせて見たり、サントラを聴いたりしながら余韻に浸っています。(「復活」のDVDが待ち遠しい限りです。)
出演者のみなさんは、もちろんそれぞれのお仕事に向かわれているわけで。
なんだかますます「身毒丸」の舞台そのものが夢か幻だったかのようにキラキラとした記憶として脳裏にやきついています。
(「ベレジバーニエ」って言葉を初めて知りましたが、すごいものですね。人間の可能性の不思議さと偉大さを感じます。)
早いモンで・・・
4月10日・・・さいたままで行けず自宅でDVDを観ながら号泣
したっけ・・・。
実際に私が観劇してからは・・・2ヶ月くらい経ちます。
何だか夢をみていたんじゃ・・・。と私も思います。
ミクシィに書き綴った日記だけが証拠として残ってます。
たまぁ~に読み返して、あの日のコトを思い出してます。
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