今日は昼間、東京ノーヴイ・レパートリーシアターの「ワーニャ伯父さん」を観客として観てきた。
この芝居は、戯曲だけ読んだときは、なんじゃこりゃ中年のぼやきかよ!と非常につまらなかったのだけど、舞台にのっかるとこれがまた悲しく深い話なんだよ。
まあ、前にも色々書いたから、詳しく書くのはよしましょう。
人間ってさあ、なんか…進歩しねえなあ。
むしろ退化してるんではないのか???
ちっともいいことしないよなあ。
とむなしくなる。
でも、チェーホフは言うのである。
私達が、右往左往したことを神様は覚えててくださいますよ…と。
今、苗を植えたら、それは100年後には大木になるのです。
何事にも遅いって事はないのだ。。。
今思ったら、今やればいい。
大事なのは、未来を考える力。
夜は「かもめ」の公演。
私は、出演しなかったが、身毒丸を観て下さっていた方々ご一行様がいらっしゃって下さった。
ご来場ありがとうございました

そしてその後の飲み会にまで参加させて頂きました。
で、ずーっと聞いてみたかったこと
「身毒丸の何がそんなにいいんですか??」って。
役者にとっても特別な作品なんだけど、お客様にとっても特別な作品なのはなんでなんだろうって。
そして、わかったのは、「好きなものに理由はない」って事で(笑)
なんなんでしょうね。。
「毎回違うから、何度も観たくなる」とおっしゃってる方もいらっしゃいました。
言葉では説明できない事なんですよねえ、好きなものは。
嫌いな事や嫌な事はいっぱい理由つけられるのにねえ。
血の中に、身毒丸が流れてるからってしか言いようがないのかなあ。
そして、同じ血が流れてる人同士集まっちゃうんですかね(笑)
という訳でとても楽しい夜を過ごす事ができました

本当に、ありがとうございました。
そして、「かもめ」なんだけど…
ラストに、トレープレフがやぶった原稿と鉛筆を机の引き出しにしまうんだよ。
それが、もう悲しくて悲しくて、その瞬間に涙がぶわーっと出てしまった。
今までの3時間近い芝居は、この瞬間のためにあったのじゃないかと思った。
(すみません、思い込みの強い人間です、私は(笑))
「まずいな、誰かが庭であのひとに会って、あとでママに言いつけたりしたら。ママにつらい思いをさせるから…」と言うのです。
なんという優しさ。
ああ、今思い出しても涙が出る。
だから、舞台ってすごいのだと思った。
その瞬間に、私の中の色んな記憶がよみがえってきて、それで悲しかったのだ。
終演後、トレープレフをやった彼を抱きしめて「かわいそうだったねえ」って言わずにはいられなかった。。
あの人の人生は終わったけど、あなたは幸せになってねって。
って、何のこっちゃ(笑)
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ありがとうございます(笑)