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arika

Author:arika
妻鹿有利花 (めが ありか)

日々、派遣社員として働いたり、演出家にどなられたり、、レパートリーの稽古したり、オーディションに受かったり、二日酔いになったり、芝居がうまくいったり、ダイエットに失敗したり、動物の森にはまったり、ワークショップに通ったり、フラダンス踊ったり、している女優です。

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久々に誘われて、劇団唐組『夕坂童子』を観に

花園神社、夕方の境内。

すでに、会場を待つ列が出来ている。
メイクと扮装をまとった役者が、大声で案内している。

なつかしい風景。

「お~~!!!どうしたんだよ!!」って声かけられた。
うわ~~。
久保井さんではないですかあ!!
なつかしい…
というのは、実は私、むかーしむかし、唐組にいたんですよねえ。
あんまり公表してはいないが、知ってるひとは多い話(笑)

「久々に観ようと思って~」なんて言って、テントに入る。
わくわく
連れに、「前だよ、前、前!」なんて言って、舞台かぶりつき、しかし危険でない場所へ陣取る。
この場所取りが微妙で、あまり近いと水だのよだれだの汗だのが飛んできて、ちょっと汁っぽい事になるんだよね~~

ああ、全然変わっていない。
私がいたのは、もうかれこれ15年くらい前の事(年がばれますか?)。
だけど、あの頃と何もかも同じでびっくりする。
オペ室(音響、照明のオペレーター室)の上に、スピーカーの箱を載せるところまで変わってない(笑)

汚く見えても、毎回舞台を雑巾かけしてるんだよなとか、同期がいつもこのゴザもらってきてたよなとか、夜の寒さとか、いろんなことがぶわ~~~~っと思い出された。
懐かしくなるというより、タイムスリップしたみたいな気分。
自分だけの時間が進んじゃったみたい。

そして、あたりは暗くなり、いよいよ大音響で音楽が始まり、幕があく。

稲荷が登場。
稲荷は、今では唐組の看板スターらしいが、私がいた時は、まだ新人だった。
老けたなあ…。
などと感慨にひたる(笑)
燻し銀って言葉がぴったりの、すばらしい役者になっている

私がいた頃の人は、もうほとんどいないけど、まだまだ私の同期の辻君も頑張ってて、心から「頑張れ~~~」っていいたくなる。
唐さんは、相変わらずだし(笑)
頭に蚊取り線香を載せて、セーラー服姿での登場に手をたたいて笑った。

あの頃、唐さんに言われる事が理不尽に感じられて、腹を立てたこともあったけど、今では唐さんが求めてる事がよくわかる。
今やってる事は、まったく昔と無関係のような気がするが、今私が得意としてる事は、ここで培った事だったんだなあ。
たとえば、とんでもないイメージの中にスポーンと入ってその世界で生きる事。
その楽しさを唐さんに教えてもらっていたんだと今ようやくわかる。

ここで、大声出して、つば飛ばしてやってた私が、今は「繊細に、デリケートに」なんていわれてチェーホフをやってる不思議。
でも、やろうとしてる事、好きな事、求めてる事は変わってないんだと思った。
表現方法が違うだけで、唐さんも、蜷川さんも、アニシモフも皆同じ事を要求していた。

自分という人間が、ずーっとつながってて、これからもつながっていくんだなと感じられた。
なんか、嬉しいような、くすぐったいような心持。

唐さんの芝居は、意味なんかわからないんだけど、楽しくて、嬉しくて、わくわくする。
気持ちがさっぱりするのだ。

笑う事も、手をたたく事も、何一つ躊躇する必要がない。
観客が心を開いて楽しめる舞台。

こんな芝居が続いている事に。
未だに、これだけの若者が、この世の中に土まみれになって、借金にもまみれてそれでも遣り続けていることに。
唐さんの情熱に。
本当に、本当に、感動した。
感謝した。

また、秋に観に行こう。

今なら、あの頃よりももうちょっとましな女優になれるかもしれないと思えた夜に乾杯。
なんちゃって(笑)
もう一度、唐さんの台詞をしゃべりたい!!と熱烈に思った夜でした

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テーマ : こんなの観ました! - ジャンル : 日記

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